この人形劇の母体になっている原作は、「ダルタニアン物語」と云う3部構成のフランス文学の名作です。
日本でも有名な「三銃士」とそして本商品を含む「新・三銃士」シリーズは、実はその3部作の第1部になります。
と云う事でこの「新・三銃士」。
原作を愛しておられる方には、三谷氏の脚色が入り過ぎているのが難点かも知れませんが、
逆にそれがダルタニアン物語の主軸を知る上で「※解り易い」構成に繋がっていて、僕には好意的に感じました。
又、人形劇と云えば過去数多く作られて来ましたが、
本作の水準は前例が無い程に高く、手の込んだ美しいセットも見る者を圧倒させます。
今まで人形劇と云えば、本作と同じNHK制作の三国志が凄いと思ってましたが、 こちらも負けてはいません。
そして三銃士で有名な「アトス・アラミス・ポトス」に加え、
まだ若きダルタニアンを含め4人の個性も、本作オリジナリティの部分が強いですが、
原作の個性を幾らかは網羅しており、彼ら一人一人のキャラクターがお子様にも「※解り易い」様に良く練られていて、
魅力を上手く引き出されていると思いました。
あえて難点を上げるとすれば、
上記の「※解り易い」の部分が、過去のNHKの大作人形劇と比べると、どうしても対象年齢の低さを感じさせてしまう点でしょうか。
しかしそれらさえも、
中世フランスを中心とした物語を、広い視聴者層に受け入れてもらう為に良い手段になっているでしょう。
(因みに、ダルタニアンを入れて4人いるのに何故三銃士?と良く云われますが、
これは原作の「ダルタニアン物語」の本筋が、ダルタニアンの目線で見た3人の銃士という構成からです。)
原作を良く御存じの方にもお薦めですが、
ヨーロッパ史に純然と輝く古典文学を、お子様に楽しみながら学ばせたいとお考えの親御さんにもお薦めです♪
但し、老婆が登場する話で、怖く悲しいシーンがあります故ご注意を。
関連作品としては、本作の原作である「ダルタニアン物語」の著者アレキサンドロ・デュマ氏著作の「鉄仮面」を題材にした映画、
「仮面の男(ディカプリオ主演1998アメリカ)」を観るのも一興かと。