通常版の発売日当初は「鬼武者」のあまりの変貌っぷりに愕然としてスルーしていたが、PS系列のソフトラインナップが最近大人しいため、ふとこの作品を思い出しベスト版を買ってみました。まあ率直に面白い、見た目や予想よりも断然に。グラフィックは超一流だし、爽快感や操作のしやすさ、やりこみ要素の充実などはシリーズ随一かもしれない。それだけに「惜しいなぁ!」と思える部分が見えてくる。これから、その一部分を箇条書きしていこうと思います。
・世界観のデザインが一気にライトファンタジーになってしまった。そこには日本のどろどろした和風ホラー文化や泥臭い戦国時代のロマンはもう感じられない。
・敵が弱すぎる、というか敵AIが三国無双並みにバカなのである。そのために距離をとったり戦術を考える必要があまり無く単調になりがち。妙に堅い敵が多いのもいかがなものか。
・いつものことながら視点カメラの出来が悪い。フリーカメラになったのは大きく評価できるが、シーンによっては制限されていたり中途半端にしか動かせないのが非常にもどかしい。
・キャラのモーション。ムービー等では全く問題ないのだが、通常・会話シーンでの動きに酷く違和感を感じる。表情も一切変わらずそのままなのが不気味で仕方ない。
もちろんこれらの欠点を帳消しにするぐらいの良い要素もたくさんあります。仲間,敵キャラクターの性格が非常に個性的なので、愛着を持ってゲームをプレイできるのは何より優れた部分でしょう。声優陣も非常に気合が入っておりイベントシーンは退屈しません。前述しましたが一閃のよる爽快感も素直に最高です。それだけに・・・やはり惜しい。
何はともあれ、プレイしておいて損はない作品でしょう。特に史実や世界観に深くこだわらない、ライトなアクションRPGを楽しみたい人には太鼓判を押してオススメしたい。また、続編を期待させるラストでもありましたので今のうちにプレイしておくと何かしら後で嬉しいことがあるかもしれませんね。鬼武者シリーズ、次回作にも期待します。