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新選組藤堂平助 (文春文庫)
 
 

新選組藤堂平助 (文春文庫) [文庫]

秋山 香乃
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

文久元(1861)年、伊勢・藤堂家の御落胤との噂がある藤堂平助は、ふとしたきっかけで土方歳三と知り合い、天然理心流の試衛館の食客となる。北辰一刀流を使う平助は、ある時、同門の清河八郎から、浪士隊の話を聞き、近藤勇らとともに同道し入京する―。新選組の中にあって異色の剣士の短い半生を描く長篇小説。

内容(「MARC」データベースより)

土方歳三は18歳の藤堂平助の初めての殺しの現場に居合わせる。その先で二人を待つものは…。「新選組」の面々を、侍的哲学による心の葛藤という切り口で描く。2000年刊「裏切者」の改題・リメイク版。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 541ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/11)
  • ISBN-10: 4167717506
  • ISBN-13: 978-4167717506
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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49 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
数ある新選組モノにおいてもあまり詳細には触れられていない藤堂平助の出生の背景を丁寧に描き、それ故に築き上げられた彼の繊細な情を浮かび上がらせることで、その悲しい生き様に迫った希少作。

新選組の幹部隊士はじめ親しみを抱いた人々との心温まる触れあいの中にも、随所へ挿入される「敵」との哀しい関わりあいが対照的で、明暗繰り返される展開のコントラストが面白い構成です。

数えきれない苦しみや侘しさを通過して来たからこそ、爽やかな笑顔の奥に凛とした強さを併せ持っていた青年・平助が、土方歳三と出会い、彼に惹かれて新選組に身を投じ、過酷な日々に身も心も苛まれて遣り場のない茫洋とした寂寥感を味わい続けるうち、徐々に変貌していく姿を無理のない流れに乗せて巧く描き出した??ころに、この作品全体の旨味を感じます。

橘の香りが象徴する土方歳三との衝撃的かつ運命的な出会いや、清河八郎との関わりに加え、桂小五郎や坂本龍馬との奇縁など、独創的なエピソードも多々ありますが、これも現存史料の語る像ではあまりに不透明な「藤堂平助」という一人の青年の心情に、より深くきりこむ為のひとつの手段なのでしょう。

試衛館以来の新選組幹部隊士の中では最も凄惨な最期を遂げた彼が、終盤で度々胸に刻む「裏切り者」の責め苦は、本作の前身「SAMURAI 裏切り者」の表題でもあり、彼の中で非常に重く自虐的に繰り返される言葉ですが、彼を慕う作中の誰もがそうは呼ばないにも関わらず、その言葉によってどんどん自分を追い込んでゆく平助の姿は痛々しいです。

そんな痛みの中でラストに香る橘が無言に告げるのは「裏切り者」が精一杯「裏切り者」の意地を通した、死してなお変わらぬまっすぐな想い。
切なさとほの温かを同時に残し、藤堂平助の体温を感じる作品です。

このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
新選組の藤堂平助が好きだったので、何も考えずに
この本を読み始めました。
…良くも悪くも、女性が書いた話という感じです。
女性の目を通して見た男性同士の絆というか…
ただ歴史描写はしっかりしているし、主人公藤堂が
尊王思想に目覚めていく過程はきちんと描かれているし
話自体はよく練られていると思います。
好きな人はこの世界観にハマれると思いますが、
耽美的な雰囲気が苦手な人は、手に取る前に
ちょっと注意した方がいいかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「歳三往きてまた」の前の話です。

新選組八番隊隊長藤堂平助。試衛館時代からいる新選組隊士ですが、思想の違いから伊東甲子太郎側についていくので、以外にも新選組小説では”悪役”っぽく書かれているのが多いです。「近藤め」とか、かつての仲間を罵倒したり。この小説の”藤堂平助”は、また違う面も見せてくれます。この藤堂は”人を切る”事が嫌いです。

土方をしたい試衛館の食客になる。そして京都に行き、新選組として働きを見せる。魁先生といわれるほどの、度胸と腕の持ち主だったのですが。その裏には、なるべく人を傷つけ殺したくないという気持ちがある。だが、京で認めてもらうため、新選組のため、そして信頼する土方のために、苦しみながらもその腕をふるっていきます。次第に思想の違いと、局中法度を犯し切腹、暗殺されていく者を目の前で見ていく。そうしなければ、新選組が成り立たないと分かっているが、心の中では強く反対している自分がいる。意見に対し反感を持つと、いつも試衛館の仲間達が自分を”信頼している”と縛り付けてくると、心の中でもう一人の自分と葛藤する日々。そう日々悩んでいる時に、伊東の入隊・・・。人としての優しさが強い藤堂を、まるで隣で見ているかのように思わせる文章。多少、女性的な新選組かもしれませんが、藤堂平助を”新選組を裏切った”と偏見を持っている方に、そして彼が好きな方、是非読んでいただきたいです。
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本自体には重量感あり。対して中身は…。
厚い本にも関わらず、サクサク読め、人間関係などもわかりやすいので「小説」としては◎でした。
しかし「歴史小説」としてはイマイチ。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ぱふぇ
藤堂平助...大好きです。
ウチは15歳中学3年生です。

「新撰組」というものに興味を持ち始めたのは中学3年生の夏... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: minny
橘の実のエピソードが知りたくて・・
『総司炎の如く』『歳三往きてまた』と、この『新撰組藤堂平助』で
新撰組三部作です。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: れいか
最近の漫画やゲームファンにも
藤堂平助がメインで扱われている数少ない作品としてまず一も二もなく購入しました。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: yuzu
非常に女性的タッチの小説
非常に女性的なタッチの小説です。
お決まりのように主人公は美少年設定です。
土方、山南のやり取りも少女マンガのような流れです。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: 煌々と
橘の実の香り
短い生涯を精一杯生きた藤堂平助を中心に描いた物語。
まず冒頭のシーンから引き込まれました。血飛沫を白い顔に散らせ、着物をはだけた平助。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/6 投稿者: フェンリル
読者を選ぶ本
 読後の感想は、この本は土方と藤堂を中心に書かれた、作者の
独創的なBL小説だったんだなあ・・・でした。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/27 投稿者: つきこ
一気に読めます。
何気なく手にしたのですが、とても読みやすく面白かったです。
特に「へえ〜そうなのか!」と感じたのは
剣術の稽古や戦闘場面。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/29 投稿者: まるーまる
拙い説明ですが…
新撰組、藤堂平助の生き様が描かれています。
感情移入がし易く、歴史小説の堅苦しさも無く、実に読み易いです。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/11 投稿者: あしゅ
藤堂平助の内面を描く
藤堂平助と言えば、新選組結成以前からのメンバーでありながら、伊東とともに新選組を脱退、油小路で討ち死にした、という歴史上の事実に裏付けされて、裏切り者という一言で... 続きを読む
投稿日: 2007/4/8 投稿者: sukurabu
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