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新選組秘帖 (文春文庫)
 
 

新選組秘帖 (文春文庫) [文庫]

中村 彰彦
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

幕末から明治を駆け抜けた新選組の中には、志を貫いた者もいれば、目先の利に惑わされ変節した者もいた。近藤勇の狙撃者・富山弥兵衛、討幕派との全ての戦いに奮闘した寡黙な巨漢・島田魁、謎の切腹を遂げた最後の新選組隊長・相馬主殿など、新選組隊士の光と影を新しい切り口で描いたアンソロジー。山内昌之氏との対談も収録。

内容(「MARC」データベースより)

幕末維新史に佐幕派の武闘集団として強烈に光芒を放つ新選組に関わった男たちや、明治の世を生きた隊士たちの生きざまを描く歴史小説集。巻末に東大教授・山内昌之との対談「新選組と日本精神」を収録。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 404ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2005/12)
  • ISBN-10: 4167567091
  • ISBN-13: 978-4167567095
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 中村版『新選組血風録』!, 2002/5/29
レビュー対象商品: 新選組秘帖 (単行本)
一読して、これは中村彰彦氏が亡き司馬遼太郎氏の向こうを張った中村版『新選組血風録』だと直感した。

9つの短編と対談から成る単行本だが、その短編の主人公にはそれぞれ異なり、新選組隊士や元隊士である。たとえば、第一作の「輪違屋の客」では奇しくも、司馬版では映画『御法度』の原作である「前髪の惣三郎」の主人公、加納惣三郎を主人公に配しているが、内容はむしろ史実に即した展開となっている。

加納惣三郎の他、主人公は松山幾之介、加藤愛之助、富山弥兵衛、沢忠助、島田魁、市村鉄之助、橋本皆助、相馬主計。近藤勇、土方歳三、沖田総司など通常の主役級はあくまで脇、主題はこれら主人公の生死。新選組の志に最期まで忠実だった者、見限って時代の波に乗ろうとした者、それらの生き方死に様のすべてに、新選組の歴史が影を落としている。

史実に即し、かつ読み応えのある小説として展開するというのは、中村氏が一貫して取られている創作姿勢である(ただし、原田左之助が戊辰戦争を生き延びたという意表を突く設定の作品も入っているが、これは原田の生死に諸説あるので、虚構とは言えないだろう)。司馬『血風録』の面白さを否定するつもりはまったくない(白牡丹の愛読書のひとつである)が、この短編集は中村彰彦が万を持して出した司馬『血風録』への挑戦状だと読めた。しかも、デビュー作である「明治新選組」等を再録し、氏の新選組もの短編の集大成でもある。
以前、新選組もので大物を主人公とした作品は書かない、ということをおっしゃっていたような気がするが、次は中村版『燃えよ剣』を読みたいっ、と思うのは、白牡丹だけではあるまい。

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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 新撰組をテーマにした傑作短編集, 2003/12/24
By 
yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 新選組秘帖 (単行本)
群像ドラマとして小説・ドラマなどの題材としてとりあげられることが多い新撰組の隊士やその周辺を扱う9編からなる短編集。

同様の作品として司馬遼太郎の短編集「新撰組血風録」があるが、本編もこの司馬作品に並ぶような傑作。「血風録」と同様に、近藤・土方といった中心人物ではなく、脇役クラスの人物を主人公にした作品が多い(余談だが、本作において沖田総司の影は非常に薄い)。登場人物や展開も史実に沿った内容になっており、史書から掘り起こした実在の人物を主人公に 正な物語を作っている。
特に明治以降も生き残った新撰組隊士を主人公にし、新撰組を遠景において描いた作品群が印象的。

「燃えよ剣」でも函館まで土方歳三と行を供にする小姓市村鉄之助(「五稜郭の夕日」、 丁の忠助(「忠助の赤いふんどし」)、函館戦後、西本願寺の夜警として生きた島田魁(「巨体倒るとも」)や土方の戦死後、最後の新撰組隊長になり、後に謎の切腹を遂げる相馬主殿(「明治新撰組」)、原田左之助が存存していたという設定で描く「明治四年黒谷の私闘」など。
一方で、新撰組の中でも主義主張ではなく栄 のために目先の利で旗幟を変節していった男たちも少なくなかったいうこともまた描かれる(「ふらつき愛之 」「近藤勇を撃った男」)。
いずれも実在の人物を描いており、描写も逸らず、ヒロイズムとは一線を画った端正な筆致は好感がもてる。お勧め。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 長編小説として読んでみたい作品ばかりです, 2007/5/4
レビュー対象商品: 新選組秘帖 (単行本)
相馬さんのお話が読みたくって探していた時

こちらに載っているというのを知り読みました。

私は五稜郭の夕日(市村鉄之助主人公)と

明治新選組(相馬主計主人公)を読んで涙してしまいました。

どちらも土方歳三という大きな支え(多分それ以上の存在)を

失った後の物語で二人にとって土方亡き後どんな思いで生き

そして戦い死んで行ったのか。。。

多分二人とも生きていたとしても心は既に死んでいたのでは。。。と

思うとなんともやりきれない思いがします。

最後の彦五郎さんの台詞があまりにも悲しすぎました。

それでいえば巨体倒るとも(島田魁さん主人公)は先の二人と違い

ただひたすら後の人生を家族と共に生きそして土方さんの事そして

自分が手にかけた人達の事を弔い続けて生きました。

こちらは長編小説として出版されているのですがこの方の人生は

すごくまっすぐで別の意味で哀しい思いになります。

本当にこちらの短編集は全て長編小説としてじっくり読んでみたいと

思う作品ばかりです。

星を4つにしたのは短編があまり好きではないので。。。

星を一つ減らしてみました。
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