本書で言う「エグゼクティブ」とは、何も経営幹部だけのことではない。ドラッカーは本書のなかで、「今日の組織では、自らの知識あるいは地位のゆえに、組織の活動や業績に対し、実質的な貢献を行うべき知識労働者は、すべてエグゼクティブである」と述べている。したがって本書で述べられる内容は、おそらくほとんどの知識労働者に当てはまるものと推測される。
本書の主題は、どうすれば成果を上げられるのか、という1点に尽きる。ドラッカーは、この成果をあげるためにエグゼクティブがなすべきことを、時間の管理、貢献へのコミットメント、人間関係、自分や部下の強みを生かす方法、仕事の優先順位、意思決定などの視点から解説している。GMのトップだったアルフレッド・P・スローンや、鉄鋼王カーネギー、南北戦争でリンカーンを苦しめたリー将軍らが、いかにして成果をあげたのか、興味深い分析がなされている。事例が古いのは仕方がないが、その洞察には目を見張るものがある。経営幹部やミドルはもちろん、新入社員にもぜひ読んでいただきたい。(土井英司)
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「経営者の条件か・・・俺にはまだ早いな」と思って通り過ぎようと
している20代の君。いいから買っときなさい。
ちょっと豪勢なランチでも食べたと思って。
そしてこのランチは、君が何らかの組織に属し、何らかのポジション
を与えられ、「成果」を出すことを求められて悪戦苦闘し続ける間じゅう、
君にじわじわと滋養を供給し続けてくれるだろう。
でも、1回読んだだけでは駄目。
なぜなら、この本は「理解」すべき本ではなく、
そこに書かれていることを「習慣化」すべき本だから。
語弊を恐れずに言えば、当たり前のことしか書いていない。
正確に言うと、当たり前だけど出来ないことばかりが書いてある。
だから読み返す価値がある。
頭で理解するのではなく、体に染み込ませるべき本。
体に縛りつけて寝たいくらい。
能力とか才能は、成果を規定するものではない。
それらは、生み得る成果の限界を規定するに過ぎない。
ほとんどの人は、成果を生むための習慣の欠如のために、
その可能性の限界の遥か手前で歩みを止めてしまう。
21世紀の日本を担う若者達が、この本を携えて、
自らの可能性を成果に結びつけてくれることを切に願う。
それは、日本の経済を元気にするだけでなく、社会を良く
することに繋がる。ドラッカーの言うように、組織の成果とは、
常に組織の外部、すなわち社会において存在するものだから。
最後に、邦訳のタイトルだけは何とか変えることができないだろうか?
「経営者の条件」というタイトルでは、どうしても“人心掌握術”とか
“時代の流れの読み方”みたいな、胡散臭いハウツー本を連想してしまう。
この本が若者に読まれないことは、日本の経済と社会にとって大きな
損失である。私だったら、こんなタイトルを付けてみたい。
「組織人として、より大きな成果を挙げるために
~マネージャーになってしまう前に身に付けておくべき習慣~」
内容は簡単である。スラスラ読める。いたるところに実話が紹介されており楽しく読めるので、新入社員の時に読むことをお薦めする。私は入社してすぐの頃に読んだ。10年経った今でも読み返すことが多い。何度読んでもうなづかされる本である。
仕事とはなんであろうか、管理・マネージメントとはなんなのか
そんな当然な疑問に大御所ドラッカーは40年前に答えを説いている。
しかし、まったくその思想・理念は色あせてないく、現在のマネージメントについて書かれたどの書物より優れていると私は思う。
ドラッカーのメッセージは一つ
「成果を上げることがマネージメントである」と。
その成果を挙げる方法は何なのか。過去の事例を豊富におりまぜながら、実に役立つノウハウそして彼らしいその理由が記載されている。
新入社員から経営者までこの本をバイブルとして、もしくは定期的な自己検診として読まれることをお勧めしたい。
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