内容紹介
1789年1月、ある小冊子がフランスで発行された。
当時は匿名の手によって記されたその内容は、フランスにおける第三身分=平民こそが、
国民全体の代表に値する存在である、と訴えるものであった。
第一身分=聖職者や、第二身分=貴族が牛耳ってきた偽りの議会制度に
強烈なアンチテーゼを唱え、平民が社会のなかで「相応なものになること」を主張する考えは、
フランス革命を理論上、後押した。長く邦訳が出なかった本書であるが、
このたび、社会学理論の俊英の手によって読者に紹介されることとなった。
読みやすく明確な訳文から、自由と公共性の関係をいかに考えるべきか、
「みんなの物」としての国家に、われわれがいかに参加していくべきか、
というアクチュアルな問題意識がにじみ出る。特権にしがみつく聖職者、
貴族の悪弊からフランスを解き放とうとする著者シエイエスの熱い訴えは、
官僚の既得権に縛られた現下の日本政治にも一石を投じることであろう。
内容(「BOOK」データベースより)
フランス革命を生んだ一冊。理不尽な世の中に対する「理性の怒り」が、いまここに甦る―わかりやすい新訳で読む古典の名著。