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|新訳|科学的管理法
 
 

|新訳|科学的管理法 [単行本]

フレデリック W.テイラー , 有賀 裕子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

製造業の現場に近代化をもたらし、マネジメントの概念を確立したことで“マネジメントの父”とされるフレデリック・テイラーの代表的な著作。

1911年に発表され、経営学の名著として世紀をを超えて読み継がれている。マネジメントにかかわるビジネスパーソンの必読書。ビジネス書に定評のある翻訳者による新訳!

内容(「BOOK」データベースより)

フレデリックW.テイラーは19世紀末、このように述べた。「マネジメントの目的は、雇用主に限りない繁栄をもたらし、併せて、働き手に最大限の豊かさを届けることであるべきだ」テイラーが実践的な研究をもとに示した、それを具現化するマネジメント手法とは…。

登録情報

  • 単行本: 175ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2009/11/28)
  • ISBN-10: 447800983X
  • ISBN-13: 978-4478009833
  • 発売日: 2009/11/28
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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41 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ワッフル 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
Frederick Taylor の1911年の著作 The Principles of Scientific Management の翻訳です。ですが、今となっては歴史的な価値しかないと思います。単に「作業分析」について知りたいのでしたら、100年前よりも進化して洗練された現代の方法があちこちの工程管理の本に紹介されています。

もしも経営思想や工場管理の歴史を研究するのでしたら、この Scientific Management は外せないかもしれません。ですが、この本は翻訳があまり上手でありません。ところどころ明らかな誤訳もありました。

原著は、すでに著作権が切れているのでしょうか、インターネット上に全文が公開されています。印刷された形で読みたいのでしたら、安価な The Principles of Scientific ManagementThe Principles of Scientific Management があります。

Taylor の前提は、いわば Douglas McGregor の Theory X と同じです。つまり、
1. 人間は自ら進んでは働かない。
2. 働かせるためには賞罰(アメとムチ)の動機付けが必要。
というものです。その結論は従業員を「トップダウン」で管理することでした。従業員同士の関係は「競争」です。

その後、 McGregor や Abraham Maslow が登場し、「いや、そんなことはない。人間は条件次第で自ら進んで行動する」と考えて( McGregor の Theory Y )、さらには、 Edwards Deming の考えや日本の TQC が生まれました。Taylor とは逆の「ボトムアップ」の考え方で、従業員同士の関係は「協力」です。

Taylor が批判されるのは、作業者からの発想やチームワークを無視している、というか気付いていないからです。Taylor の考えでは作業者の役割は労働力を提供する家畜や機械と変わりません。労働者の利益として報酬を強調していますが、労働意欲をもたらす上で大切なのは、 Maslow や McGregor が後に示すように、自己実現と経営への参加です。

経営に関する Maslow の論文を集めた Maslow on Management (翻訳は『完全なる経営』)は、実用性はわかりませんが、勇気を与えてくれるとても感動的な本です。また、 McGregor の The Human Side of Enterprise (翻訳は『企業の人間的側面』)も是非読んでおきたい良書です。

なお、Taylor については、『経営理論 偽りの系譜』で、一章のみですが、批判的に触れられています。有名な銑鉄の板を運ぶ実験などの裏話が読めます。助手の証言では、意図的に数字が書き直されたそうです。この本の主張も、著者の言に反して、労働者のためにはならなかったようです。大きな図書館なら置いてあると思います。

翻訳について触れますと、第一章の最初の文は次のとおりです。

The principal object of management should be to secure the maximum prosperity for the employer, coupled with the maximum prosperity for each employee.

この後も繰り返し登場する maximum prosperity がこの本では、「限りない繁栄」と「最大限の豊かさ」となぜか経営者と従業員で別の表現をしています。科学的管理法が経営者のためだけでないことを強調するために、著者は意図して経営者と従業員に同じ文言を使ったのではないでしょうか。また、動詞 secure を「もたらす」、「届ける」としていますが、この語はもっと強い意味なので、「確保する」あるいは「約束する」のようにすべきと思います。

二つ目の段落も少し変な翻訳ですが、大勢に影響がないので飛ばします。三つ目の段落は次のとおりです。

In the same way maximum prosperity for each employee means not only higher wages than are usually received by men of his class, but, of more importance still, it also means the development of each man to his state of maximum efficiency, so that he may be able to do, generally speaking, the highest grade of work for which his natural abilities fit him, and it further means giving him, when possible, this class of work to do.

後半の部分は、この本では「各人の効率を最大限に高めて、月並みな表現ではあるが、可能性の限りを尽くした最高の仕事ができるようにする。」とありますが、これは、

各自を成長させてこの上ない効率をもたらすことを意味し、そのほとんどが当人の生まれつきの能力に見合う最高の等級の仕事ができるようにする。

とすべきではないでしょうか。この本は generally speaking を「月並みな表現ではあるが」としていますが、これは誰でも知っているように「一般的に言えば」です。一般から月並みという連想が働いたのかもしれませんが、「細かいことを言わなければ」あるいは「概ね」という意味です。また、「可能性の限りを尽くした」などとぼんやりした表現をせず、 his natural abilities の「ちゃんとやれば引き出せるはずだった能力」というニュアンスをはっきり読者に伝えるべきです。

なお、ここには示していませんが、二つ目の段落の
the development of every branch of the business to its highest state of excellence
事業の全部門を成長させてこの上ない卓越性をもたらすこと
と三つ目の段落の
the development of each man to his state of maximum efficiency
各自を成長させてこの上ない効率をもたらすこと
の呼応を考慮しました。著者は経営者と従業員に同じ言葉や似た言い回しを用いることで、両者を対等に扱うことを強調しているようです。

明らかな誤訳というのは、上の「月並みな表現ではあるが」の他に、たとえば、六つ目の段落の

a more liberal policy toward their men will pay them better
を「リベラルな方向に人材観を変えれば・・・」としていますが、これは、

下に気前良くすれば儲けも増える

とすべきと思います。この場合の liberal は自由主義でなくて、ケチでない、太っ腹という意味です。また、次の

some of those workmen who begrudge a fair and even a large profit to their employers
を「適正な利益、まして大きな利益など・・・」としていますが、これは、

経営者の利益が公正となるどころか多少増えるのさえ嫌う労働者の一部

ではないでしょうか。副詞の even の意味は「でさえ」です。

同じ本の別な翻訳である『科学的管理法の諸原理』が半年前に出て慌てたのかもしれませんが、後から出すなら品質で勝負してほしかったと思います。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 手帳の達人 VINE™ メンバー
形式:単行本
「ビジョナリーカンパニー」のジム・コリンズは、
アメリカの経営モデルは5段階で進化してきたと説明している。

その5段階を、このように表現している。
-------------------------------------------------------
第1段階フレデリック・テイラー(大量生産の本格化)
第2段階フレデリック・テイラー(組織・企業の誕生)
第3段階ピーター・ドラッカー(マネジメントの発明)
第4段階エドワード・デミング(生産性向上手法の普及)
第5段階ジョセフ・シュンペーター (創造的破壊)
-------------------------------------------------------

第1、第2段階が「科学的管理法」のフレデリック・テイラーだ。
内容について多くの批判を受けているのも事実であり否定しない。
しかし、復刻本が無く入手困難だった状況下で、
本当に原本を読んでいた人は幾人だったのだろう。
知り合いの経営学部の大学生に聞いても、
ドラッカーやデミングやシュンペーターを知っている(本を読んだ)と言うが、
テイラーについては何も知らないに等しい。

第一、第二段階だと、
コリンズが宣言するテイラーの「科学的管理法」が、
安価に手に入るようになった。
これを読まずして、ドラッカーやデミングやシュンペーターを語れない。
1930年代のアメリカの産業の背景を勉強してから、
本書を読めば誤解もない事と思う。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
テイラーは経営学で一番最初に習ったのを覚えている。
作業の効率に関心を抱いたテイラーは、ストップウォッチをもって、実際に労働者たちの仕事を測定し、作業を行う効率的な方法を確立した。

「人間を機械のごとく扱っている。」と批判を受けやすいのだが、全く正反対のことが書かれている。単なる効率偏重主義ではない。
テイラーの自伝的要素も高く、自身が出世して工場の非効率を改善していくエピソードも面白い。

「部下には、幸福心を心から願い、思いやり、温かさ、親しみを持って接するべきである。」と言っている。

科学的管理の利点
労働者には労働時間の短縮と賃金上昇プライベートの充実。
雇用者には、製品品質の向上、総コストの低下、労使間強調がもたらされる。

まさにウィンウィンな関係だ。

何に努力を注ぐのか?
もっと効率的にできないか?
今やっていることは本当に必要なのか?
そんなことを考えさせる一冊。
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