岬龍一郎氏の翻訳本をいくつか読んだのですが、氏の現代語訳は、本当に平易でわかりやすく、すっと頭にはいってきます。本著も同様です。
本の内容は、さまざまな人物の残した格言を、新渡戸氏なりの解釈で、手短にわかりやすく庶民へ伝えています。序文にて新渡戸氏自身が、「編述の急を要して、自分では満足していない」と書いているように、本全体を俯瞰すると編集としてのまとまりに欠けている気がしますが、その日の気分でパラパラとめくりながら、通勤・通学中にでも一日数分読むのが良いように思います。
★5つとしなかった理由は、新渡戸氏の解説がなく格言・遺訓のみが書かれている難解な箇所が少しあること、本の帯に書かれた「心の折れない人間になる」というキャッチコピーが必ずしも本書の趣旨ではないように思われたことです。