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新訳 ハムレット (角川文庫)
 
 

新訳 ハムレット (角川文庫) [文庫]

ウィリアム シェイクスピア , William Shakespeare , 河合 祥一郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

シェイクスピアの名作が、新たな訳で読みやすくなって登場!

デンマークの王子ハムレットは、突然父王を亡くした上、その悲しみの消えぬ間に、母・ガードルードが、新王となった叔父・クローディアスと再婚し、苦悩するが……。

内容(「BOOK」データベースより)

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。―」王子ハムレットは父王を毒殺された。犯人である叔父は、現在王位につき、殺人を共謀した母は、その妻におさまった。ハムレットは父の亡霊に導かれ、復讐をとげるため、気の触れたふりをしてその時をうかがうが…。四大悲劇のひとつである、シェイクスピアの不朽の名作。ハムレット研究の若き気鋭が、古典の持つリズムと日本語にこだわり抜いた、読み易く、かつ格調高い、画期的新訳完全版。

登録情報

  • 文庫: 234ページ
  • 出版社: 角川書店 (2003/05)
  • 言語 日本語, 英語, 日本語
  • ISBN-10: 4042106145
  • ISBN-13: 978-4042106142
  • 発売日: 2003/05
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
こちらの新訳の最大の特徴は、日本ではじめてフォリオ版を定本にしていることです。シェイクスピアのテキストには、シェイクスピアの生前に出版されたクォート版(Q)と死後全集として出版されたフォリオ版(F)の2種類があり、普通はQとFをあわせた折衷版が使用されています。ところが本書の翻訳者は、Qは草稿レベルにありFこそがシェイクスピア自身によって改訂された上演用のテキストだ、という判断です。そのため、本書はFを全訳して、Q部分を脚注などによって組み込む形を取っています。ーーすると面白いことが起こります。大変印象的な「人間とは何か~」にはじまる独白を含む部分がカットされてしまいますし、 to be or not to be と関連していると思われる let be も消されてしまうことになります。これが本当にシェイクスピアの考えた最終稿なのでしょうか? 同じことは「リア」にも言えるようです。F、Q、のどちらかを尊重すると、いずれの場合も興味深い場面が上演されないことになってしまうのです。

本当にFのほうがQよりシェイクスピアの意図を強く反映しているのか、それともどちらも同列の不完全なテキストなのか? 本書を読むと自然、FとQの違いが意識されてしまいます。私には翻訳文の良し悪しを判断する能力はありませんが、この脚注はとても有意義に思われます(専門的にという方には不充分だと思いますが)。草稿が決定稿以上の価値を持っている場合のあることは、他の作家についても言えることです(たとえば、ドストエフスキーの「悪霊」の決定稿には「スタヴローギンの告白」は含まれていませんが、この「告白」の場面こそが「悪霊」の白眉だ、というのが一般の評価です)。

他訳を既にお持ちの方でも、興味がありましたら読み比べてみてはいかがでしょうか? 

このレビューは参考になりましたか?
71 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:文庫
翻訳はそれ自身が生き物のように進化する。400年前の英語は、400年前の日本語に訳されても困るが、「この今」の日本語に移せばよいわけでもない。福田恒存の、流麗で格調高い文体(読むにはこれが一番)。小田島雄志の、舞台でそのまま喋れる生き生きとした口語訳。松岡和子の、ニュートラルで演出家が自在に活用できる名訳。ハムレットは歴史物なので、一番ナウい日本語では腰が弱くなってしまう。韻文を生かすためにも、やや硬質で様式美のある日本語がよい。狂言師の野村萬斎を念頭に置いたこの新訳は、こうした理想に一歩近づいた。

ハムレットが初めて口を開く重要科白、A little more than kin, and less than kindを比べてみよう。「親族より近いが、心情は遠い」(小田島)。「血のつながりは濃くなったが、心のつながりは薄まった」(松岡)。「お世辞にも叔父は親父(おやじ)と同じとは言えぬ」(河合)。意味より音を重視し、「お」音の言葉遊びに転換したのは見事。第2幕第2場、ポロニアスが罵倒するハムレットの「下手な」英語the most beautified Opheliaは、「美しきなるものオフィーリア」(小田島)、「美の化身たるオフィーリア」(松岡)に対して、河合訳は「誰よりも美化されたオフィーリア」。逍遥以来100年、先行者の苦闘と成果の上に、また一輪の花が咲いた。

このレビューは参考になりましたか?
36 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おもしろい。 2003/7/23
形式:文庫
意外に、言葉がなじみやすかった。
昔風の言い回しでありながら、響きに日本語の音を感じさせるあたりが、読みやすい。
ハムレットの口調の癖などもうまく表現されている。本当は復習などには向いていない気の弱い若者であることが、伝わった。

特に気に入ったのは、巻末に「to be or not to be」のくだりが、今までの訳本でどう翻訳されてきたかを全て並べている部分。
さまざまな努力をシェイクスピア物の訳者が重ねていることがわかり、おもしろい。
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」と掲載した訳本がこれまで存在していなかったのには、驚いた。

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読みやすい!
この本は野村萬斎さんが6月から演じるハムレット用に新訳されたもので
解説に萬斎さんが書かれてる通り舞台を見た時に音として、耳で聞いただけでも... 続きを読む
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