誰もが名前だけは知っている「魏志倭人伝」。その原文と書き下し文および注釈、現代語訳を載せたのが本書。
魏志倭人伝だけでなく、同じく日本について書かれている後漢書、宋書、隋書についても、同様の形式で載っている。
簡単ではあるが解説も載っているので、予備知識がまったくない人でも読みこなせるだろう。
特に、中国の歴史書の成立過程についての解説(わりといいかげんなところもある、など)は興味深く、語句を一字一句拾うよりも、ある程度の想像力が読解には必要であることが非常によくわかった。
そしてそのことが、古代日本についての議論を迷走させていることも、同様によくわかる。
私は古代史については素人なので、有名な邪馬台国についての記事だけでなく、他にも多くの地名や風俗について書かれていることにちょっとした驚きを覚えた。
軽い好奇心から読んでみたい、というなら、現代語訳を読むだけでもそれなりに楽しめる。