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新訂 蹇蹇録―日清戦争外交秘録 (岩波文庫)
 
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新訂 蹇蹇録―日清戦争外交秘録 (岩波文庫) [文庫]

陸奥 宗光 , 中塚 明
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日清戦争(1894‐95)の時の日本外交の全容を述べた、当時の外務大臣=陸奥宗光(1844‐97)の回想録。新たに草稿をはじめ推敲の過程で刊行された諸刊本との異同を綿密に校訂、校注と解説で本書の成立経緯を初めて明らかにした。表題は、「蹇蹇匪躬」(心身を労し、全力を尽して君主に仕える意)という『易経』の言葉による。

登録情報

  • 文庫: 440ページ
  • 出版社: 岩波書店; 新訂版 (1983/7/18)
  • ISBN-10: 4003311418
  • ISBN-13: 978-4003311417
  • 発売日: 1983/7/18
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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27 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
高校の日本史教科書でも採り上げられるほど有名な本書ですが、私は高校を出て20年余り経ってから、初めて通読しました。このレビューに目を留めたことをきっかけに、若い世代のかたが本書を手にとってくれればと思い、投稿しました。

明治維新後の清国との朝鮮半島を巡る交渉経緯から始まり、日清戦争の発生、経過、講和交渉、それといわゆる「三国干渉」に至るまでの間、当時の政府首脳は状況の推移をどう捉え、事態の展開をコントロールしようとしていたのかが描かれています。

著者の陸奥宗光は、たしか明治維新期のころ青年期を過ごしており、中年にさしかかってから海外留学をしたことが、唯一西洋流の教育を受けた機会だったと思います。そんな彼が、外交に臨んで、数少ない状況判断材料をもとに清国や、清国に関心を寄せる列国の挙動をある程度正しく予測し、結果から見てもベスト・エフォートと言える交渉を行なったことに、驚かされました。きっと、現代の言葉でいう「インテリジェンス」の良き遣い手であったのでしょう。

決して平易な文章ではありませんし、私には読解が難しいところもありました。毎日、こころの中で朗々と音読していくつもりで、少しずつ読み進みました。

日本近代史に興味のあるかた、ぜひ、トライしてください。
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29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 大学の授業で紹介されたのを機に興味を抱き、手に取った本です。読んだのは岩波版ではありませんが、内容は全く同じなので、ここに書き込むことにします。この本の内容は、東学党の乱から日清戦争終結・三国干渉の間の外交を陸奥宗光の視点から描いた、半自伝的外交録です。

 記述面においては、陸奥自身による己の外交政策の弁明と見られる部分もあるものの、全体としてみれば極めてリアリスティックな描き方がなされています。当時の外交を帝国主義的と単純に切ってしまう事は簡単ですが、どの時代においても国を動かす責任を負った人々が、懸命に時代に立ち向かっていった事は紛れも無い事実です。この本を読むことで、外交がいかに戦略的であり、運にも左右されるかと言う事が理解できると同時に、現代日本の外交やそのプロセスに対するマス・メディアの批判が如何に的をはずしているかがわかってきます。

 また、近代日本の政策を帝国主義・侵略主義と割り切ってしまう自虐史観がある一方で、近代日本は常に欧米列強からの圧迫を受けてきたものであり、欧米列強こそが一番悪いのだとする自国中心主義史観がありますが、歴史はこのどちらかの視点で把握しきれるほどに単純なものでは無いということもわかります。領事裁判権について述べている一章を読むと、当時の西欧列強は単にアジア侵略に固執していたわけではなく、彼ら自身に一つの文明観があり、それをもとに行動していた事が実感できます。もちろん、それは一面で歪んでいた事は否めませんが、文明化の義務といったものを背負っていた事も事実です。この構図は、現代の国際政治の先進諸国と行進国においても当てはまると思います。このように当時の外交を現代の国際政策理解の一助にできるのも、この本の大きな魅力でしょう。

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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Kei
形式:文庫
当時の世界情勢の中で陸奥とその周囲の人々がどのように考え、悩み、そして決断したのか?
日清戦争から三国干渉までに至るまでの外交当事者自らの手記でありながら、自らの正当性をアピールするのではなく、あくまで客観的に述べられています。ただ一つ惜しいのは、当時の存命者に配慮して具体的記述を避けている部分がままあることだけでしょう。

是非とも観念的日本悪玉論者に一読をお勧めしたい本です。

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