倭国から日本国へ移行する時代を中国ではどのように把えていたのか…という関心を持って読めば、
倭国はもと奴国とか、日本国が倭国を併呑したとか、中国側でも混乱している様子がわかって面白い。
参考として、同時代のいろいろな書物から、日本に関連する部分を抜き出して収録しているのもありがたい。
例えば、秦の時代の徐福が蓬莱をめざして日本に漂着した伝説があるが、
参考の中に収録されている資料『義楚6帖』に、「日本國亦名倭國 東海中 秦時徐福将五百童男五百童女止此國也(中略)徐福止此謂蓬莱 至今子称皆曰秦氏」
とあり、徐福は秦氏の祖先であると書かれている。実際はどうなのかわからないが、そうかもしれないと興味深く読んだ。
巻末に年表も付いており、古代史に興味のある者にとって、この資料集は手ごろな価格なのでありがたい。