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自分が思うに、ハウツー本は所詮、著者の主張であって、孫子の
主張ではない。孫子の主張は原典の中にしかない。
そして、それに自ら触れることで、自分なりの「孫子との対話」が
完成する。
読めない外国語では日本語訳をあたるしかないが(ここにだって訳者の
主張が混じる可能性はあるのだ)、孫子は高校漢文知識で読めるのである。
訳もついてる。
忙しくたってこの本を携帯し、休憩がてら時間をとるくらいは
できるはずだ。
ということで、社会人必須教養図書の一冊として推薦します。
2000年前ととても思えないほど洞察に満ちたこの本は、圧倒的なリアリズムに裏打ちされている。たとえば孫子は兵を勇猛果敢、兵はかくあるべし、などとは書かない。彼は兵とは都合が悪ければ、目を離せばすぐに逃げ出すものだ、と言う。彼は戦争など下の下であって、国と国の最後の手段としてしか用いてはいけないという。彼は戦争に至らないためのありとあらゆる手段を尽くせ、という。
クラウゼビッツ(戦争論の著者)と大きく違い、彼は国全体の経済のなかで戦争を捕らえていた。戦争が国の経済に与える影響を良く知っていた。また、情報の重要性も知っていた。
できれば中高生に読んで欲しい。僕がそうだったように、人生が変わると思う。孫子は戦争に勝つための方法を書いたような薄っぺらな本ではない。大学生以上でも遅くはない、読んで欲しい。きっと何度も震えが来るはずだ。
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