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新装版 避暑地の猫 (講談社文庫)
 
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新装版 避暑地の猫 (講談社文庫) [文庫]

宮本 輝
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

軽井沢を舞台にした、宮本文学の金字塔。 避暑地・軽井沢の別荘の地下室では、尊敬する父も、美しい母も、愛する姉も、主人公の少年も、妖しい光を放つ猫になる――。「悪」を描ききった宮本文学の金字塔

内容(「BOOK」データベースより)

修平の両親が番人として雇われた別荘には秘密の地下室があった。別荘の主、布施金次郎と両親たちとの密約の存在を知った17歳の修平は、軽井沢にたちこめる霧のなかで狂気への傾斜を深めていく。15年の沈黙を破って彼が語り始めたひと夏の出来事とは?人間の心の奥に潜む「魔」を描ききった傑作長篇小説。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 講談社; 新装版 (2007/7/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062757958
  • ISBN-13: 978-4062757959
  • 発売日: 2007/7/14
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By シロフォン トップ1000レビュアー
形式:文庫
『避暑地の猫』(昭和60年3月単行本刊行)の新装版。著者の作品の新装版が続けて出ていることをまずは喜びたい。

タイトルに「ノワール」と使ったが、当時このことばは一般的ではなかった。今ならそう呼んでもいいのではないか。軽井沢に広大な別荘をもつ社長一家(布施家)と別荘番一家(久保家)。二つの家族の長年にわたるおぞましい関係と惨劇。それが当時17歳だった修平の回想の形で描かれる。

久保家・・・足が不自由で寡黙な父、聖女のようであったはずの母、「異様な美しさ」をたたえた姉。そして修平。布施家・・・財閥の娘と政略結婚し圧力下から抜け出そうと画策する社長、プライドが高く毒のある夫人、二人の娘。二つの家族にかわされた約束と秘密に修平が気づき、ある偶発的な事件を契機に、破滅へと向かう物語である。彼らの秘密とは、我欲と悪意、歪んだ愛情、狂気・・・それらが複雑に絡み合うものであり、各人の口から断片的な告白がなされるものの、真実という像が結ばれる前に炎に焼き尽くされてしまう。いや、真実と呼べる確たるものなど果たしてあったのか。
秘密を知った修平も、地獄へと向かうことになる。人間のダークサイドがどんな巡り合わせによって拡大、変質するか。内なる「魔」が何によって熟し、何を為すに至るか。悪魔となった人間が何に裁かれるのか。ミステリアスに、淫靡に悲劇的に描かれ、強烈な印象を残す作品だ。
ねっとりと絡みつくような文体、謎を煽る文章、修平の入り組んだ内面描写、象徴的な挿話・・・若い読者のかたは少々読みにくいと思われるかもしれない。だが、事実が、人の心が錯綜する、恐ろしくも妖しい謎めいた物語には、いかにもそんな書き方がふさわしいと思う。歯ごたえのある作品を求めているかた、おすすめです。
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避暑地の猫 2011/5/17
By MOON
形式:文庫
 ラストシーンが衝撃的でした。どちらかというと、赤川次郎調の軽いサスペンスの様な文体で、読みやすいのですが、この文体で、これほどの深い内容がかけるのかと驚きでした。

酷い事件の割りに少年の独白が、淡々としているのは、少年が、家族に大切にされていたからなのかなと感じました。それが、最後に本当の懺悔に結びついたのではないでしょうか。

おどろおどろしい作品ですが、最後に救われた気になったのも、それが原因かと思います。

これほどの作品が、書けるのは、作者にも、家族でつらい体験をし、解決していった過去があるからだと思いますが、作者自身が、しっかりと、自分と向き合った結果だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
By ΗΛL
形式:文庫
けがで入院した主人公が執刀医へ語る場面から始まる回想録。

昔の軽井沢には召使を雇える金持ちがいたんでしょうね。
住み込みで別荘を管理する家族の美貌の母と姉。
やがて主人である会社社長と地下室での秘密が始まる。

ミステリー小説ではないからこそ最後まで結末が想像できませんでした。
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