台湾や香港のテキストを読み書きする際には、繁体字版の辞典が手元にあるととても便利です。
三修社からは中日辞典と日中辞典が別々に出版されていますが、合冊になっている本書の方をお勧めします。
本書はピンインでなく、注音符号順で引く辞典です。
したがってピンインABC順の索引でなく、B・P・M・F・D・T・N…という順番となっています。
見開きには注音符号音節表があるものの、注音符号が自然に読めるほどに慣れた人でない限り、単語を引くのが大変です。
小口にはグレーで見出しが色づけしてあるだけで引きにくいので、私は小口に細字のマジックでB・P・M・F…と書きこんで使っています。
引いた繁体字中国語をネットで検索するとき、標準IMEでは注音符号で入力するのがデフォルトとなっていますが、中国語をピンイン入力することに慣れている人も多いはずなので、ここは講談社パックス「中日・日中辞典」のように、ピンインも併記してもらいたいところです。
巻末の世界各国・首都名称、役に立つ表現、コンピュータ用語などは、地味に便利で、結構使えます。
日常使用の繁体字辞書としては★5つですが、今後さらに改良されることを期待して、ひとつだけ減らします。