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5つ星のうち 4.0
懐かしの童謡と唱歌,
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レビュー対象商品: 新装版 童謡・唱歌 日本百名歌―見直したい日本の「美」 (主婦の友ベストBOOKS) (単行本(ソフトカバー))
その世代の共通の愛唱歌というものは学校でどんな歌を歌ったかである程度決まるように思います。思春期を経ますと、音楽への関心は個別分散化の方向へ向かいますので、共通項を図るには童謡や唱歌なんていうのはよいキーワードだと思っています。
本書はそんな皆が知っているであろう童謡や唱歌が百曲収録してあり、全曲楽譜付きです。調性はオリジナルの楽譜を使用していますので、これは評価できました。 オールカラーです。その曲のイメージに合う美しい写真を背景に歌詞が掲載してあり、楽譜の下には比較的簡単な曲の解説が書かれています。巻末に歌い出しでその曲を検索できる索引が付いていました。これは役立ちそうですね。 「赤とんぼ」は、作詞家三木露風が故郷・龍野で作ったと思っていたのですが、函館のトラピスト修道院で教師をしていた時に幼き日の思い出を描いたとは知りませんでした。 また「里の秋」のエピソードは胸を打つ内容でしょう。銃後の守りと戦後の引き揚げという時代を振りかえらせる象徴的な内容が歌に含まれています。 北原白秋の「砂山」「赤い鳥小鳥」「この道」も載せられています。素晴らしい詩人ですし、至る所から芸術の香りが漂ってきます。 作詞家高野辰之、作曲家岡野貞一というコンビが作った「朧月夜」「故郷」「春が来た」「春の小川」「紅葉」など、それぞれの作品を生んだ人達への愛情が感じられる分かりやすい文章が書かれていました。 本書に登場する野口雨情、本居長世、成田為三、山田耕筰、弘田龍太郎、瀧廉太郎、中山晋平、西條八十、清水かつらなど、多くの作詞家と作曲家によって日本の唱歌や童謡は形作られてきました。そして歌い継がれているのに、作詞・作曲家不詳という曲が多いのにも驚きます。作った人は分からなくなっても素晴らしい歌は歌い継がれていくのです。 収録曲を少し書きあげてきます。「青い眼の人形」「仰げば尊し」「青葉茂れる桜井の」「赤い靴」「赤い鳥小鳥」「赤い帽子白い帽子」「あの子はたあれ」「あの町この町」「雨」「荒城の月」「叱られて」「さくら」「早春賦」「七つの子」「春よ来い」「ふじの山」「冬景色」「牧場の朝」「われは海の子」ほかでした。
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