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新装版 真説宮本武蔵 (講談社文庫)
 
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新装版 真説宮本武蔵 (講談社文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 650 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

あのつよい二刀流はどこからうまれたのか?「自分は、国国を遍歴し諸流の兵法者と60余たび勝負をしたが、いちどもまけたことがない」というのは果たして真実か? 表題作をはじめ6作を収録した短編集。

内容(「BOOK」データベースより)

史上最強の剣豪といわれる宮本武蔵。彼の才能の中で、最も卓越したのは「見切り」という計算力だった。試合の相手を選ぶとき、必ず己よりも弱いと見切ってからでなければ、立ち合わなかった…。通説の裏に潜む、武蔵の実像に迫る表題作ほか、さまざまな生き方をした、有名無名五人の剣客を描く短編集。

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 講談社; 新装版 (2006/4/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062753715
  • ISBN-13: 978-4062753715
  • 発売日: 2006/4/14
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:文庫
どことなく、哀れで滑稽な感じさえする宮本武蔵がここでは描かれ、たいへん面白い作品に仕上がっている。司馬遼太郎は、「新撰組」についても、どことなく滑稽で哀れな集団に描いていたが、そういう視点がとても現実的で惹かれる。ここでは、武蔵は確かに凄い奴なのだが、案外に志は俗人で、それも余り上等とも思えない。公平に言って「売り」が所詮撃剣の腕前なので、出世は知れているのだが、当の本人としては、余人を以って替え難い意識が強すぎ、どうしても、「過分な」処遇を期待する。結局「過分」を「妥当」にするには撃剣ではだめで、戦術、指揮、行政などほかの実績が要るのだが、それはキャリアにまったく無い。矢鱈と剣術だけが凄い。それと芸術的なことをさせても凄い。だから万能天才の如くで、目前の相手は誰であれ「小さく」見えるため、「どうして俺がこんな処遇なんだ」と不満が募る。最後に島原の乱で頼まれもせぬのに、石垣を登っていく、その姿が、可愛そうに思え胸を打つ。給料取りなら同じような気持ちが過ぎることもあるだろう。でも全編著者の明るさと、博識、文章力で、とても楽しい作品になっている。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
近世の剣客 2010/3/7
By 江口哲学 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
1. 宮本武蔵
2. 吉岡直綱・又市郎兄弟
3. 千葉周作
4. 森要蔵
5. 栃尾源左衛門
6. バスク人の蜍児(ユイズ)

本書は以上の剣客に関する6つの短編からなる。武蔵だけを扱っているわけではないが、どれも面白く読むことができる。ただし、彼らは全て、武士らしい生き方ができなくなっていた近世の人間であるので、不幸な時代を生きた剣客たちの短編集と言えるかもしれない。唯一、森要蔵のみが武士らしい最期を遂げている。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
武蔵が戦った相手は、吉岡一門と佐々木小次郎を除けば名もない武芸者ばかりだから、武蔵は言われるほど強くはなかったという説がある。直木賞にその名をとどめる直木三十五の「武蔵非名人説」がこれである。これに「武蔵名人説」を唱えて反論したのが菊池寛である。この論争で直木の攻撃のそばづえを食ったのが吉川英治であり、その回答として提出されたのが、長編小説『宮本武蔵』(吉川英治著、講談社・吉川英治歴史時代文庫、全8巻)であった。

日本の数ある剣客の中で最も人気があるのは、やはり宮本武蔵だろう。その武蔵が著した『五輪書』が1974年に、吉川の『宮本武蔵』が1980年に、米国で英訳、刊行されベストセラーになったこともあって、武蔵の名は今や海外でも知られている。

ところが、多くの人々の心の中に生きている武蔵は、残念ながら、武蔵の実像とはかなり異なっている。小説『宮本武蔵』の中で、お通に慕われ、剣の修行を通して己を磨いていく求道者・武蔵は、苦労人の吉川が自らの思いを託した「吉川」武蔵なのである。そうは言っても、作家の想像力は創造力に通じる。純文学に固執する評論家が何と言おうと、『宮本武蔵』が日本文学の最高傑作の一つであることは、発表以来今日に至る読者の変わらぬ支持が証明している。

吉川英治が『随筆 宮本武蔵』の中で、「史実として、正確に信じてよい武蔵の正伝は、僅々百行にも足りない」と述べているように、武蔵の生涯は多くの謎を秘めている。

この謎ゆえに、論争が起こり、多くの作家や研究者が武蔵を取り上げてきたのである。謎の奥に潜む武蔵の実像に迫ろうと試みたのが、『真説宮本武蔵』(司馬遼太郎著、講談社文庫)、『宮本武蔵の生涯』(森銑三著、三樹書房・やまと文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)、『考証 宮本武蔵』(戸部新十郎著、PHP文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)、『新編 実録・宮本武蔵』(早乙女貢著、PHP文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)である。

少しでも武蔵の真実に近づきたいという思いが、このように私たちを武蔵に引き寄せるのであろうが、謎に包まれた武蔵本人が、確かな手がかりを一つだけ残している。『五輪書』がそれに他ならない。

最後に、武蔵と同時代人の証言を引いておこう。徳川将軍家剣術師範・柳生但馬守宗矩(柳生十兵衛三厳の父)の弟子で免許皆伝を受けた渡辺幸庵が、「但馬にくらぶれば、碁にていへばセイモク(井目)も武蔵強し」と、武蔵の段違いの強さを認めている。
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