本書は、二人の著者によって書かれている。その中でも、
・「自己啓発セミナー」潜入体験記……二澤雅喜
これは必読である。
著者は、1989年に"ライフダイナミック社”の「ベーシック」(4日間)「アドバンス」(5日間)をセミナーを実際に受講し、セミナーの内容と、自分が感じた事・考えた事を克明に書いている。
セミナー受講者にインタビューした文章は数多いが、実際に自分で体験し、それを克明に書いた文章は、私はこれ以外に知らない。
この本を読むと、セミナーで何が行われ、人がどういう風に変化していくのが理解出来る気がする。
セミナーの状況を、著者は「あちこちで泣き声が聞こえる」などと、冷静に書いている。
私の想像だが、おそらく実際の会場は熱気とか集団心理とか、表現できない色々なものが混ざっていた気がする。実際に体験しないと、何故そんな心理状態になったのか、理解出来ない事も有ると思う。その辺は、もっと詳しく表現して貰いたかった。
もう1人の著者、島田裕巳は、自己啓発セミナーに何故「はまる」のか? 色々な角度から検証している。
洗脳は、私達の身近で起きている。宗教・マルチ商法・会社…… そんな事を考えさせられた本でした。