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新装版 尻啖え孫市(上) (講談社文庫)
 
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新装版 尻啖え孫市(上) (講談社文庫) [単行本]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

鉄砲を操り戦国の世を駆けた雑賀孫市の一生鉄砲三千丁を有する戦国最大の武力集団雑賀党の頭目・孫市が信長の城下に突然単身で現れた。目的がなんと信長の妹を娶るためと知った藤吉郎は、ある策を講じた。

登録情報

  • 単行本: 448ページ
  • 出版社: 講談社; 新装版 (2007/8/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062758148
  • ISBN-13: 978-4062758147
  • 発売日: 2007/8/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦国の快男児 2007/8/29
By magic11 VINE™ メンバー
形式:単行本
これはですねぇ、司馬作品の中ではメジャーではないですが、傑作です。司馬さんの小説には大きくフィクション系とノンフィクション系の二系統ある(と思っております)のですが、その中間に位置する作品群の中でも、もっともエンターテイメント性の高い快作です。司馬作品に共通ですが、とにかく主人公が魅力的。雑賀孫市は実在の人物、鈴木孫一がベースですが、実質司馬さんが創造したキャラです。戦国の魔王・織田信長をきりきり舞いさせる快男児という設定の裏づけには、歴史上最も信長を苦しめた勢力=石山本願寺 の大将軍という地位を与える。しかし本願寺与力のモチベーションは決して宗教ではなく・・・ずばり、オンナ。惚れた女の為なら、天下の信長に我が尻啖えと啖呵を切る痛快さ。この辺のキャラクター設定が実に上手い。ラストのあっけなさも、戦国という濃密な時代をひときわからりと風のように生き、風のように消えていった孫市に相応しい描写だと思います。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dogisgod VINE™ メンバー
形式:単行本
『語り部』とは英語では`STORYTELLER'だろうか、辞書を引くと「落語家」や「講釈師」に加えて「嘘つき」とか「法螺吹き」という意味もあるようだ。司馬さんを知ったのは学生時代で、最初の作品は確か『国盗り物語』だったと記憶する。その余りの面白さに嵌ってしまい、図書館から次々と借り出して、暇にまかせて片っ端から貪るように乱読した。どこまでが史実でどこからが創作か?という疑問は当時からあったものの、騙される心地よさに酔いしれていた。

最近は時代劇のちょっとしたブームらしく、本屋さんの文庫本のブロックには藤沢周平をはじめとする多くの作家の作品が並んでいる。当然ながら司馬さんのコーナーもあって『燃えよ剣』や『竜馬がゆく』など懐かしい題名が揃うが、その中で今まで見たことのない作品名に気がついた。それが本書『尻啖え孫市』と『俄−浪華遊侠伝』で、通勤時間の暇つぶしに早速購入することとした。

名著数多の司馬作品の中では佳作という位置づけだろうが、いやはやどちらも本当に面白い。いささか尋常ならざる人物を描かせたら司馬さんの右に出る者はおらず、この作品でも「木下藤吉郎」や「織田信長」が脇役で霞んでしまうような魅力的な主人公「雑賀孫市」が縦横無尽に暴れまわる。場面ごとにあたかも目の前で眺めているような錯覚を起こさせ、登場人物の気持ちになりきって一喜一憂する、これぞ「司馬文学」の醍醐味か? この本のせいで3度も駅を乗り越してしまった。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
‘鉄砲’が種子島より伝わり、‘長篠の合戦’で画期的に用いられ
戦国時代が終息し中央集権=封建社会が始まったと思っていました。
実は信長に鉄砲の使い方、効力を身を以って教えたのが、本編の主人公
『雑賀孫市』その人でした。

司馬先生も述べておられる通り、この人の文献資料が極めて少なく
それ故、先生の闊達な筆致で時に秀吉、時に本願寺門跡との遣り取り、
そして孫市を巡るおんなたちと、飽きさせぬまま、気がつけば、
孫市も硝煙の一筋のように歴史から消えてゆく感じです。

当時の最新兵器を駆使して傭兵として、あらゆる戦場を馳駆する『雑賀衆』は
今で云う《IT業界・ヒルズ族》のようなものかも...
‘鉄砲’という市場原理と‘本願寺’という中世最後の価値観の間で
密度の濃い時間と影響を歴史に与えました。

戦と酒と女...ピッタリくっついているんでしょうね。
古今東西こんな主人公を人は、歴史は、忘れるはずがありません。

 
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