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新装版 孫子(上) (講談社文庫)
 
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新装版 孫子(上) (講談社文庫) [文庫]

海音寺 潮五郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

歴史文学の巨匠が「孫子の兵法」を再現する孫子は約2500年前の中国・春秋時代末期の人。呉王に仕えた兵法の天才が残した書は、戦略戦術にとどまらず偉大な哲学の書として、今でも輝きを失っていない。

内容(「BOOK」データベースより)

戦史の研究に没頭している孫武は、戦争に勝つには勝つだけの理由があり、負けるには負けざるを得ない理由があることを知った。呉楚の確執が続く古代春秋時代の中国。楚への復讐に憑かれた伍子胥の計らいで呉の将軍となった孫武は、独自の機略で楚軍を打ち破り続ける。孫子の兵法で名高い孫武を描く歴史小説。

登録情報

  • 文庫: 552ページ
  • 出版社: 講談社; 新装版 (2008/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062760665
  • ISBN-13: 978-4062760669
  • 発売日: 2008/7/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
本書は『孫子の兵法』で著名な二人の孫子を描いた作品です。
上巻では孫武、下巻では子孫である孫繽の生涯を主に『呉越春秋』『戦国策』等に基づいて描写されています。

上巻の主人公である孫武は平素は気が弱く、妻にも頭の上がらない世捨人然とした人物として登場します。彼は自ら戦場に立つ気概もなければ名声・仕官に利用しようという我欲もなく、ただ単に趣味として古戦場を巡り、得た情報を恣意的に書き記す旅を日課としていたのです。 そのような悠々自適な生活を送る彼の人生に次第に関わりをもつようになるのが楚からの亡命者・伍子胥です。彼は呉の公子光の元で祖国・楚への怨みを隠忍しながら自身の復讐を果たす為、ひいては公子と自らの栄達の為に賢人を求めていました。その彼と孫武の出会いが後の呉の版図拡大の歴史造形の起点と成っていくのです。

孫武の項では著名な人物等が多数登場します。孫武その人の視点からというより、様々な人物の織り成す物語・歴史全体を鳥瞰していくといったところでしょうか。
一方下巻の孫繽の項では孫繽を中心に物語が展開していきます。

個人的には上・下巻共にメッセージ性の強い作品だと思います。それぞれの登場人物の生き様には随分考えさせられました。特に晩年将軍の職を辞した孫武と尚も権勢を極めようと邁進する伍子胥の交流は必読です。 孫子を知る上では勿論のこと、当時の中国の風習・文化・通念を知る上でも楽しめる作品だと思います。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By locking
形式:文庫
「戦わずして勝つ」「死者に鞭打つ」・・・
最近はビジネスにおいてもしばしば聞くようになった「孫氏の兵法」なので、おそらく耳にした言葉も多いと思います。
この兵法が編み出されるに至った経緯を著者とされる二人の人物から描いています。
「孫氏の兵法」は現代でも取り上げられるだけあって、諸般に通ずる兵法書なのですが、実際にその内容は一見抽象的な表現となっていて、すぐに理解することは難しいです。
しかし、なぜ兵法が編み出されたのか?を著者とされる人物の歴史から紐解くことで、その発想のもととなる部分をだいぶ理解しやすくなります。
本書を読むことで「孫氏の兵法」を理解できるとはいかないが、兵法に通じる要素を理解できる一品です。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おもしろい 2008/7/28
形式:文庫
古代中国の将軍などというと、なんだか非常にとっつきにくい、怖いというイメージがあるが本書の主人公である孫武将軍は一言でいうと、普段は気の弱い単なる軍事マニアのオッサンなのである。このオッサン(?)がもう一人の主人公といえる伍子胥に見いだされてトントン拍子に出世していくのである。痛快である。本書は小説であり、兵法の解説書ではないので、本書内で起こるいくつかの戦での戦術はあまり詳しく書かれていない。そして敵味方に関わらず相手の心理を読むことについては熱心に書かれている。つまり兵法の第一は相手の心理を読む事なのであることがよく分かる。また本書は紀元前5世紀の中国を舞台にしているが当時の風習や思想についても解説があり、ためになる。それから最後にこの手の本に普通ついている、当時の地図がついていないのはなぜか?あればもっと読みやすくなるのに。
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