経営発展の大事な要因は二つある。目に見える要因と目に見えない要因である。目に見える要因とは、製品・技術・販売方法・制度といったもの。目に見えない要因とは、指導者の使命感、哲学、考え方といったものである。
優れた部下を「使い、活用する力」があるかどうかが経営者の、また上司の条件である。つまり、経営を判るものに経営を任せる、仕事ができるものに仕事を任せる、という人が経営者であり、上司であるということができる。人を活かし、使うことが経営者、上司としての唯一の条件ならば、目に見えない要因を大事にしなければならない。
本書は、上司が部下から信頼されるための考え方、上司に部下が共鳴し、感動し、上司の期待通りに実行する哲学を、20数年間にわたり、松下幸之助のかたわらで直接指導を受けた著者がわかりやすくまとめたものである。企業全体の盛衰をも左右する、上司の持つべき哲学、理念を説いた決定版。
登録情報
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1989年に没した松下幸之助は、今日のインターネット社会は直接体験されなかったわけだが、その精神は21世紀の今も引き継がれており、本書もその役割を担っている。そして、最近の日本人の、特に若い人の価値観の変化をとらえた上で、幸之助翁の考えを微調整している。つまり、本書は単なる幸之助語録に終わることなく、新たな提言をしているのである。
「人間的成長あってこそ理想の上司」である、と本書は結んでいる。組織に所属し、多くの時間と労力、知力をその組織に貢献するために費やす以上、そこで成長しなければ、意味はない。上司が先頭を切って成長することで、人も組織も、育つのである。
過去に単行本、そして文庫本で出されてきたものを、あらたに「新装版」として、再出版した形になっている。単行本ほど重くなく、文庫本ほど質素ではないうえ、ビニールカバーに栞つきなので、長期間繰り返し読むのには、ちょうど良い体裁と価格設定である。常時携帯して読み返すことのできるリーダー指南書として、身近に置いておきたい。
少しでも上に立つ人には必読である。
アメリカの後輩にも勧めました。
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