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新装版 アームストロング砲 (講談社文庫)
 
 

新装版 アームストロング砲 (講談社文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

司馬遼太郎の名作
幕末随一の文明藩、佐賀藩の鍋島閑叟(かんそう)は、若い秀才たちに極端な勉学を強いた。近習・秀島藤之助は、世界最新の高性能大砲の製造を命じられ、頭脳の限り努力する。酷使された才能は斃(たお)れたが、完成したアームストロング砲は、彰義隊を壊滅させ、新時代を開いた。風雲の中に躍動する男達を描く、傑作9編を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

幕末随一の文明藩、佐賀藩の鍋島閑叟は、若い秀才たちに極端な勉学を強いた。近習・秀島藤之助は、世界最新の高性能大砲の製造を命じられ、頭脳の限り努力する。酷使された才能は斃れたが、完成したアームストロング砲は、彰義隊を壊滅させ、新時代を開いた。風雲の中に躍動する男達を描く、傑作の9編を収録。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 講談社; 新装版 (2004/12/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062749327
  • ISBN-13: 978-4062749329
  • 発売日: 2004/12/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おお、大砲 2008/3/14
形式:文庫
これに収録されている「おお、大砲」は、司馬先生の短篇作品の中でも1、2を争うおもしろさを持った短篇という印象を受けた。

東照大権現(家康)に購入され、大阪の陣で活躍したがゆえに、奈良高取藩で神格化され、どんな官吏にも崇敬されていた「ブリキトース」なる大砲4門。

幕末そのうちの1門の大砲方(大砲の整備士、管理者、砲戦の戦闘部隊長)に、ひょんな因果から、就任することになった主人公は、大和五条を占領し、高取に攻めてきた天誅組に対し、そのブリキトースで砲撃を喰らわす。

そのときの天誅組がちりぢりになる原因、さらに残りの3門のブリキトースの沈黙がおもしろい。

主人公は、悟った。250年前から神のように信じきってきたものが、結局は、時代の波に取り残されていたことを。

最後に感じるのは、悲壮感というより、滑稽感の方が、はるかに高いが、この主人公の心の中で、江戸時代の象徴が、維新に遷ってゆく時流の中で、崩れていくところを、まことにうまく表している作品と言える。

この「おお、大砲」を読んだ後、最新鋭の大砲開発に命をかけた佐賀藩士の話・表題作の「アームストロング砲」を読まれると、また興趣と感慨がわいてくるでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
幕末の奇跡 2010/11/18
By オキムラ良二 トップ1000レビュアー
形式:文庫
維新前後の佐賀鍋島藩ほど特異な藩はなかっただろう。藩をあげて近代工業化に努めた。
この藩が存在しなければ倒幕はそう簡単に行ないえたであろうか?
ひとえに鍋島 閑叟の指導力によるものであると思うが、それにしても技術力の高さには
目を見張るものがある。物語の主人公は藩主からのあまりのプレッシャーにやがては精神
に変調を来たし、狂人として不本意な生涯に陥る。それでも時勢はどんどん動いていく。
名もない人々が時代の中でうごめき、名も無く倒れていった。それでもその死は全く無意味
ではないだろう
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
. 2008/5/7
形式:文庫
表題作を含む9編を収録した作品で、後半に向かうにつれておもしろく感じました。
その中のひとつ「侠客万助珍談」は同作者の作品「俄―浪華遊侠伝」の基になった短編で、主人公の侠客・鍵屋万助(モデルは大阪の侠客小林佐兵衛)の金儲けにかける辛抱強さと発想が見ものです。
「斬ってはみたが」は剣の道、達人の境地に対してある剣客が悩む姿を通して、剣の道だけでは無く様々の道の到達点がどういうものなのか普遍的な事が描かれているような気がしました。
「理心流異聞」は沖田総司が主役の話ですが、他の話でもちょくちょく新撰組が出てきますので「燃えよ剣」や「新撰組血風録」を読んだ方はこちらも読んでみてはいかがでしょうか。
表題作の「アームストロング砲」は同作者の作品「酔って候」でも取り上げられた佐賀藩の、西洋装備に対する勤勉、執心ぶりがある秀才を発狂させてしまい刃傷事件が起き、
そうしてようやく完成した砲や海軍組織などの近代的機構のおかげで、それまでひたすら力を蓄えて中立を保っていた佐賀藩が一躍新政府の雄藩となったというのは興趣深いの一言です。
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