神戸のエキゾチックでハイセンスなところについての点描です。大阪神戸を一体視しがちなひとにためになる神戸へのイントロです。
(神戸は城下町のしがらみがなく、祖型は外国人がつくりました。)
・「(大阪と神戸は)民度もちがうんじゃないか」と、神戸の友人が、みもふたもないことを言ったことがある。私は大阪に住んでいる。それだけでも、神戸在住のひとには、笑止のことであるらしい。京都のひとたちも、この点似ている。この両都市の人達にとって、大阪は自尊心を満足させるために存在しているかのようである。
・大阪在住のある洋画家がいった。
「金剛山や生駒山を見て暮らしていると(=大阪に住んでいると)、絵がうまくならん。六甲山を見てくらすと(=神戸に住むと)、みなうまくなると言いますな。」
・京都はひとを緊張させるところがあるが、神戸はそうではなく、開放的で、ひとのことにかまわず、空気まで淡くブルーがかっていて、疲れたとき歩くのにちょうどいい。
・タクシーの運転手さんの話。
「神戸の娘さんが、よう言いますな。人間にうまれてよかった、それも神戸に住んでよかった、というふうに…」
・神戸、京都とも、都市的個性が、日本の他の都市からみれば異国のようにきわだっている。都市というより、ときに、あれは(文化的閉鎖性と郷土愛のつよさをふくめて)国だと思うことがある。