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新聞記者 疋田桂一郎とその仕事 (朝日選書 833)
 
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新聞記者 疋田桂一郎とその仕事 (朝日選書 833) [単行本]

柴田 鉄治 , 外岡 秀俊
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

1950年代から社会部記者として活躍し、数々の「名記事」「話題の記事」を世に問い、天声人語を担当もした一人の新聞記者。その名を不朽のものとしたのは、ある事件記事の徹底的検証だった。その全文をはじめ、歴史的事件記事を通じて、ひとりの新聞記者の仕事の足跡をたどる。

内容(「BOOK」データベースより)

「管理職にしては惜しいと考えられた大記者」疋田桂一郎。鋭い批評眼からの的確な洞察で知られる彼は、どのような記事を書き、どのようなコラムを残し、そして、新聞報道についてどのように考えたのか。洞爺丸台風(1954年)、伊勢湾台風(1959年)、三池争議(1960年)など、戦後史上の大事件についての報道記事。ソ連、韓国、ベトナム、アメリカなどを取材対象にしたルポ。さらには、当時の社会に大きな衝撃を与えた、東大生山岳遭難検証記事。疋田記者による、朝日新聞の、これらのさまざまな記事を収録し、当時の新聞報道の実際と息吹とを再現する。さらに、70年代に執筆を担当した「天声人語」からの選りすぐり44編を収めるとともに、新聞取材と報道の本質を徹底的に追究して、ジャーナリズムの世界に大きな影響を与えた「ある事件記事の間違い」を全文収録する。

登録情報

  • 単行本: 293ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2007/11/9)
  • ISBN-10: 4022599332
  • ISBN-13: 978-4022599339
  • 発売日: 2007/11/9
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By daphnetin VINE™ メンバー
形式:単行本
朝日新聞記者として活躍し、優れた記事を書いた疋田桂一郎氏について、その仕事を
時代ごとに分けて記事・著述をたどりながら、活躍した当時の実際の新聞報道について
再現し、将来の存亡についての岐路に立たされている新聞というメディアについて
ジャーナリズムの点から考察する素材を提供することを目的にした書になります。

1950〜60年代、70年代、70年代後半〜80年代の3章に分けて構成され、
各章の最後には各々氏に縁のある人による当時の新聞報道に対する論考が載せられています。

全体を通して、疋田氏の仕事がいまだ色褪せず、むしろ現代の新聞記者や新聞報道の
あり方について鋭く、かつ的確な指摘をしているように思えてなりません。

既に古くは上前著になる「支店長はなぜ死んだか」でも中心に取り上げられている、
ある事件記事の報道をめぐる検証についても疋田氏の分析が基になっていますが、
そのような氏の優れた洞察力は20以上年も前から、現在も急速な多様化が進む
メディアの中で新聞記事の役割の変化と自己変革が無き場合には信頼の低下を
予測し、憂いていたことが窺えます。

本書は一般の新聞読者側からも新聞記事の読み方、捉え方と新聞報道の問題点を
俯瞰する意味で非常に有益なものとなっているので、是非一読をお奨めしたいと
思います。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「管理職にしては惜しいと考えられた大記者」疋田桂一郎。本書は彼が書いた記事から選りすぐりのものを集めたものだ。疋田氏は、無味無臭、真水のような文章を書くことを目指したというが、どの記事も抑えた筆致であるにもかかわらず、記者の熱いものを感じとることができる。
「ある事件記事の間違い」では、幼い娘を餓死させたとしてエリート銀行員が逮捕され、判決の後自殺した事件について、ミステリーを読み解くように記事を検証していく。そして警察の供述調書にウソがあると結論する。記事を正しく書いていれば、会社員は死なずにすんだのではないだろうか。新聞というメディアの影響力の恐ろしさを感じる。
また疋田氏は記事の中に(まるかっこ)を多用することを批判する。たとえば首相答弁の「(憲法改正の動きには)私は加担しない」などのように、補足的に使われるものだが、氏はわかりやすくする装置としては、かえってマイナス要素だという。私も同感である。今ではテレビの字幕でもこのような(まるかっこ)の使用がよく見られるが、読んでいてわずらわしいだけだ。
 このような問題提議をしてきた記者がいたことを、ジャーナリストは忘れてはならないだろう。
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