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新聞があぶない (文春新書)
 
 

新聞があぶない (文春新書) [新書]

本郷 美則
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ITの飛躍的な進歩と各分野での規制緩和が大新聞に大きな打撃を与えている。オロオロするだけの「社会の木鐸」に未来はあるのか?

内容(「BOOK」データベースより)

新聞の果たすべき最も重要な機能は「批判」である。そして、その批判は新聞自身にもおよぶべきだ。新聞社が各種の公的規制のもとで享受しているいろいろの特権、いっこうになくならない悪質な講読勧誘商法、営利第一主義のもと、紙面にあふれる記事とまぎらわしい大広告、そしてまったく開示されない経営内容…。新聞が書かないこれらの実態を徹底的に探り、鋭い分析を加え、新聞が批判精神を取り戻し、読者の信頼を回復する道を具体的に示した問題作。

登録情報

  • 新書: 230ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/12)
  • ISBN-10: 416660144X
  • ISBN-13: 978-4166601448
  • 発売日: 2000/12
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 608,274位 (本のベストセラーを見る)
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By カスタマー
形式:新書
 本書は、元新聞記者による新聞批判の本である。読者の新聞離れが進み、販売部数が総じて頭打ちとなる中で、自己改革を怠り、安易な広告収入増に頼ろうとする新聞各社の経営方針に警鐘を鳴らしている。新聞が危機的状況にあるという本書の主張には全く同感するのだが、具体的な問題点として取り上げられている事例はどれも少しピント外れである。例えば、一部の新聞社が有価証券報告書の提出義務を免れていること、広告が紙面の50%を超えているのに第3種郵便物の認可を受けていることなどは、単に法律違反の恐れがあると言っているだけで、それ自体が大きな問題だとは思えない。むしろ、広告量が増えると政治的中立性が失われ問題であるとか、その一方で価格を安く抑えることができ読者には有益だとか、得失をまず論じるべきであり、単に法律違反かどうかを問題にするのは意味がない。例えばアメリカのローカル紙では、スーパーの特売の宣伝のようなものまで紙面に載っているので、広告量はものすごく多いが、それによって政治的中立性が損なわれているとは思わない。

 その他、記者クラブ制度、再販価格維持制度、販売店の強引な勧誘など、昔から言われてきた問題点も一通り触れられているが、すでに言われてきたことの繰り返しが多く、元記者ならではの内部告発があるわけでもない。また、偏向した報道、記者の取材能力のなさ、誤報の多さ、事件報道のあり方、各社の横並び体質など、もっと重大な問題には何も触れられていない。さらに、地方紙の淘汰や全国紙の他メディアとの連携など、今後生じるであろう変化への展望もない。アメリカの新聞の課題を論じた第1章と第2章は面白かったが、単なる紹介に終わっているし、新聞各社のウェブサイトを紹介する第3章に至っては、本書のテーマと何の関係があるのか理解できない。

 総じて本書は、さまざまな問題を抱える新聞社を、新聞記者OBが叱咤する、身内による身内のための警告の書であり、我々一般の読者へ向けたメッセージだとは思えない。元新聞記者の危機意識がどのようなものかを理解するには格好の本だが、その意識の甘さに落胆する本でもある。今後もっと厳しい内部批判が行われることに期待したい。

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形式:新書
2000年の出版ながら、インターネットの普及が新聞業を過酷な運命な晒すことを予見しており、なかなか鋭い。ただ、その論調は一貫して「最近(当時)の新聞は権力に迎合しており、読者の信頼を失っている。これを改めれば自ずと道は開ける」といったものだ。

この点はむしろ、立花隆氏の「アメリカ・ジャーナリズム報告」に書かれていたと思うが、”そもそもわれわれは新聞を無条件に信頼し過ぎている”という立場が妥当ではないか。新聞もビジネスである以上、様々な営業的な圧力から無関係ではいられず、よって記事が完全に公正中立になりうるはずがない。徐々に私達は新聞に対して無条件な信頼を寄せる態度を改めつつあり、すなわち過大評価された新聞が、時間を経てフェアな場所(=人々がそれなりに眉唾で読むべきもの)に落ち着きつつある、といったところではないか。

著者は元朝日新聞記者である。古巣の業界を厳しく糾弾する姿勢は素晴らしいが、その視座は新聞業界人の枠から逃れられず、「どうすれば新聞がよくなるか」という新聞再興論議に超えられていない。むしろ本質的には、多種多様な情報流通が可能となった現在、「情報摂取の手段として(数ある手段の中から)新聞を選ぶ理由はなにか?」ということではないか。さらに言えば、「情報摂取の手段として、果たして今後も新聞は必要なのか?」ということではないか。
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形式:新書
紙としての新聞や雑誌が無くならないというのはもはや希望的観測でしか無く、デジタルデバイドが縮小していくにつれて、特に新聞のようなものは紙に印刷して配送することの正当性がなくなるだろう。
しかし、玉石混淆のインターネットジャーナリズムにあってそれぞれの新聞が保つ情報のコンシェルジュ的な役割は、引き続き必要とされるはずなので、そこをどのように収益に結びつけるかにかかってくるのだと思う。
もはや既存の貨幣制度ではデジタルに対応できないので、新たな仕組みが必要となってくるだろう。
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