前に深夜のテレビでやっていた『怪談 新耳袋』、何かの拍子で見て「うわ、なんだこれ」と思いました。なぜそのような怪異がおきるのか、という説明の部分がすっぽりと抜け落ちたところに、なんともいえない居心地の悪さを感じてしまって。
本作にも、『友人』や『寿司提灯』『屋根渡り』のように、そういう脳裏に映像が焼きついてしまうような怖い作品が入っています。正直、たいして怖くも面白くもない作品も混じっていますが。
そういう中で、私の一番気になる話は『こんにちは』。一読した印象は、「Tさんの叔父」の飼っていた猫が話の主題のようだったのに、すこし経つとその「Tさんの叔父」の方が異常ではないかと思えてきたりして。
ああ嫌だ。でも、またしばらくしたら読み返してしまうんだろうな。