特色
・一般の辞書の定義を「生きた日本語」に表現し直す。
・語義をしっかり把握した上で、「最適の表現」を見つける。
・一対一の形式的対応ではなく、臨機応変な適応力を身に付ける。
・時に和英の視点で考えてみる。
・英語のイメージを生かし、現代生活に使える「精彩ある訳語」を目指す。
・「実質対応」の理論に基づく、「真の伝達」を試みる。
この辞典を推薦します!
井上謙治(アメリカ文学研究者、翻訳家、明治大学名誉教授)
翻訳はこなれた訳文で、原文の意味を的確に伝えるものでなければならない。辞書の訳語を並べただけの生硬な訳文や自由奔放すぎる超訳は原文の意味を歪める場合も少なくない。翻訳は外国語と日本語の差異を十分に考えたうえで、訳語を創造する複雑な作業である。「英和翻訳表現辞典」は英和辞書にない訳語を集めた便利な辞書であることはもちろんだが、訳語の例が豊富なので、類語辞典のように適切な訳語を作り出すヒントを与えてくれる最良の手引書と言っていい。基本語から新語まで、翻訳の達人である著者の経験と知識を生かした解説は具体的で、懇切、説得力がある。私は初めて本書を読んだとき教えられるところが多かったし、じっさいに翻訳をするときに参考になった。今度の新版は収録語数も増えて、ますます充実したものになり、喜ばしい限りである。翻訳家や翻訳家志望者だけでなく、広く英語を使う人々にぜひ読んでいただきたいと思う。
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今回「英和翻訳表現辞典」と「続英和翻訳表現辞典」が合本し、大幅に増補・改定されると聞き、迷わず購入した。そしてやはり期待以上のすばらしさだった。
まずbeing, the, help, thinkなどbasic wordsの説明が非常にすばらしい。中には4ページにも及んで説明しているものもあって、非常にためになる。やはり基本語を抑えることが大切なのだという著者の姿勢がよくあらわれている。
そしてクロスレファレンスが充実している。ある単語を調べると、その関連語も調べたくなってしまって、つい時間を忘れて読むふけってしまうが、それも楽しい。推薦文にあるように、すべての英語学習者に読んでほしい本だ。
いわゆる翻訳指南書は、自分ではまったく翻訳しないような大学教授がひたすら精神論のようなものを繰り返すばかりで、あまりためにならないことが多い。しかし、この中村保男氏は、自身の長年の経験から、「英語から日本語に置き換えるときに注意するべき様々なこと」を、すべて「実例」を示しながら具体的に教えてくれる。そして本辞典は、数多い中村の著者の中でも、疑いなく最高のものだ。
翻訳学校に通うよりも、まずは本辞典を熟読するべきだ。
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