出版社 / 著者からの内容紹介
毎年、世界の人類、文化に貢献した人物を顕彰しているユネスコは、1974年にわが国から近松門左衛門を選んでいます。彼が“日本のシェークスピア”と称されるのもむべなるかなですが、この74年は近松の没後250周年でした。元禄から享保年間にかけて活躍した彼が書いた歌舞伎や浄瑠璃の作品数は、およそ150作にものぼります。 その彼の作劇の魅力を存分に味わわせるのが、いわゆる世話物――町人を主人公にして市井の事件を描いたドラマです。この『近松門左衛門集』は全3巻のうち、1と2に彼の世話浄瑠璃全24編を網羅しました。 第1巻には、飛脚屋の養子・忠兵衛が遊女の梅川との心中に追い詰められる悲恋劇「冥途の飛脚」、金策に窮した油屋の与兵衛が、隣家の美人女房を殺害するサスペンス劇「女殺油地獄」が登場。ともに綿密な作劇と人情描写に近松の筆は冴えわたり、一読、泣かせ、うなずかせ、感動させられずにはいられない傑作です。 この著名な2作品をはじめとする10作品が、最新の研究成果を取り入れた頭注と、清新な口語訳を、原文の上下に置いた読みやすい3段組みで掲載されています。
出版社からのコメント
近世の三大文豪として、西鶴、芭蕉と並ぶ近松門左衛門。その劇作の魅力をもっとも表す世話浄瑠璃全24編を収録。第1巻は、凄惨な殺人劇「女殺油地獄」、遊女と飛脚屋の哀切な心中行「冥途の飛脚」など10編を収載。