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34 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
初めて賢治の詩を触れるのに最適,
By 薬袋 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫) (文庫)
宮澤賢治自体が好き嫌いはっきり判れると思う。難しい表現、科学的専門用語など、よく分からないうちでは理解し難いかもしれない。 (しかし最後に注解が書いてあるので大丈夫だとは思う) 初めて読む人に背景で知っていて欲しいのは、 ・自己犠牲の精神、賢治は農民になりたかったこと。 多分誰だって一度は挫折や悲しみ、苦しみを味わう筈だ。其の時賢治を誰より身近に感じられる一冊である。 あとは『春と修羅』の序文の一部に ここまでたもちつゞけられた と、ある。この一文が読了後にただ痛く切ない静謐な叫びだけの文ではなく、
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
すきとおった景色を、幻燈のスクリーンに映したような詩がいっぱい,
By
レビュー対象商品: 新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫) (文庫)
賢治の眼に映った岩手の自然の風景を、ささっとスケッチして掴まえてきたような詩がいっぱい。青白い光を放ちながらぺかぺかと明滅する鉱石の間を、しゅうふっふと息を吐きながら、岩手軽便鉄道が走っていたり。海のように光る山から、ホウと声を立てながら風が走ってきたり。すきとおった景色が、幻燈機が映し出すスクリーンを流れていく・・・・・・。そんな気がして、不思議にいい心持ちになりました。また、賢治のすぐ下の妹、とし子(宮澤トシ。1898-1922)の死に立ち会った賢治の深い悲しみを、妹に呼びかけるように歌ったいくつかの詩に、胸がぐっと詰りましたね。「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」の三つの詩。 それから、「早春独白」の中、次の詩句がいいなあ。くらくらっときました。 ≪ ・・・・・・雨はすきとおってまっすぐに降り 雪はしづかに舞ひおりる 妖しい春のみぞれです・・・・・・ ≫ さて、一等賞のメダルはどの詩にあげよう。「眼にて云ふ」、これに決めました。こんなにもすきとおって美しい詩も、そうはないでしょう。おしまいの三行の言葉が、ことのほか、綺麗です。余談ですが、この「眼にて云ふ」と「生徒諸君に寄せる」の中にある詩句が、伊坂幸太郎『魔王』の物語で、かなり印象深い使われ方をしています。興味をお持ちになった方は、『魔王』もぜひ!
22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
バイブルとして手元におきたい一冊,
By
レビュー対象商品: 新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫) (文庫)
危篤の父を見守る病室で、幾度もこの本を読み、幾度涙したか。本書は現代に生きる人々にも、十二分に賢治の世界にふれられるように、ひらがなの使い方もわかりやすく、難しい漢字にもルビをつけ、読みやすい形となっている。 梅原猛は彼を日本を代表する宗教家と位置づけている。 「無声慟哭」本書に収録されている一遍の詩の題名こそ、彼の苦悩する姿をよく表現している。 彼は多くの人々の為に涙する為に、彼の最も近い存在であり、最も彼をよく理解した妹の死を涙することが出来なかったのだ。
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