今年の夏までギリシャ語には全く縁がなかった。5ヶ月かかったけれど我慢して一応読了した。今念願の「マルコによる福音書」を曲がりなりにも読んでいる。著者には深甚なる感謝を伝えたい。
1。記述は簡潔・明解 2。聖書ギリシャ語の全体構造が把握できるよう、随所に関連箇所の参照指示が配されている 3。練習問題は解答つきで適量(余り盛り沢山だと前に進めない)4。巻末の語彙集が完備され、一応辞書なしでも読了できる 5。新約思想の核心とおぼしき箇所を囲み記事にとりあげ、的確な解説がほどこされている。信頼できる最新の入門書だ。
名詞、形容詞を終えた後に、これでもか、とばかりに動詞と分詞の活用変化が押し寄せてきた時には、正直暗澹たる気分に陥いったが、動詞幹は、辞典表示の現在幹とは別だよ、ということをわきまえてアオリストや完了形を読み進めれば、やがて峠は見えてくる。有り難いことにMax Zerwickという神父さんが著してくれたGrammatical Analysisという注解書があるから、あれこれ浮気せず当大貫著をともかく読了すればギリシャ語聖書を読むことができるのだ。何とすてきなこと。