『歴史のための弁明』の序文はこのような一文で始まっています。「パパ、歴史学がなんの役に立つのか教えてよ。」これは著者の息子の疑問でもありますが、私の疑問でもあります。歴史学が持つ意味とは何か。単純な問いではありますが、この問いは歴史を学び、考えるすべての歴史家が常に内省しなければならない問いであります。この本はその問いに対するひとつの答えを私たちに提供してくれています。著者のマルク・ブロックはリュシアン・フェーヴルとともに「アナール」を刊行した人物であり、アナール学派を知る上でも、価値のある一冊だと思います。この本は歴史学を志す方には読んでいただきたい一冊です。