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『指輪物語』は、トールキンが作り出した3万年の(架空と言ってしまうには余りにも惜しい、有史以前の地球の歴史にしてパラレルワールドとでも呼びたい位)の歴史のハイライトに過ぎません。しかし『トールキン指輪物語事典』にもあるように、『指輪物語』は、それまでの歴史を象徴し、背負う、最大のハイライトである指輪戦争を描いたものです。
指輪戦争の終結は、中つ国の自由の再獲得と、指輪の破壊、人間の王国の統一、そして第三紀の終わりです。「王の帰還」というサブタイトル通り、人間の王国が再統一され、ここから、我々にもなじみのある人間の時代が始まる、という実に壮大な構想なのです。
「やがて哀しき」まさにこの言葉がピッタリです。私は指輪の破壊に関するあたりで、あまりに強烈なオチに数瞬の間呆然としてしまいました。
そして今でも、ずっとずっと『指輪物語』の余韻の中にいます。
ひとたびの終わり、そして始まり。終わっていて終わらない物語。
恐らく私はこの物語は永遠に続くと感じているのだと思います。
第三紀の終わり、フロドをはじめ、指輪に関わった者たちはどうなったのか・・・
本文の幕切れは非常に余韻ある、何とも胸にしみるものです。
時間的にその後どうなったのか、詳しくは単行本版のみで出ている『追補編』の年表をご覧下さい。物語の最後の最後まで載っていて、これまた何ともしんみりとします。
しかし、やっぱり、まだ物語は続いている気がします。どこかで。
表紙の紙にかなりツヤがあり、文字も銀と、ちょっとペーパーバックにしてはきれい。サイズも他のペーパーバックよりちょっと横幅が大きめで、その分厚さ控えめ。
通常の大きさのペーパーバックとどちらが持ち歩きやすいかは人それぞれでしょうが、日本の小さめの単行本ぐらいのサイズです。
保存用、子々孫々継承用の単行本(豪華なものもありますね)は別にして、きれいなペーパーバックが欲しい方にはイチオシです(フロド、サルマン、アラゴルンというラインナップはバランタイン・ブックス版と同じです)。
発行日(3冊とも同じ)、表紙のデザインと字体を頼りに結局3冊共買ってしまいました。私は、Harper&Collins版の分厚い1冊本を読み込み用に、このHoughton版3冊は保存用にしてます。このシリーズで揃えたい方は、バージョンが沢山あるので間違わないように探してみて下さい。
中身は、とりたてて他のバージョンと変わらないのですが・・・。 (地図、第三巻の最後に載っている付録と追補編なども同じです)
あと、当たり前のことですが、それぞれの巻末に、トールキンの他の作品(ホビットの冒険、中つ国の歴史など)の、その出版社で出している各エディションのリストがISBNと共に掲載されていますので、かなり原書版購入の参考になります。
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