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第1章は,日本を取り巻く経済・金融の状況について概説していますが,著者の専門分野のため多少難しいことが書いてあります.そして,第2章では多くのサラリーマンが年収300万円はおろか,100万円台の時代がやってくると予測しています.第3章以降では,「勝ち組(高収入な人たち)」になることはあきらめて,幸せに生きることを探しましょうと説いています.
私は,プロである限り報酬を追及するのは当たり前のことで,仕事にやりがいがあれば報酬は二の次というのは多少アマチュア的であると思っていました.しかしながら,著者によると,「『これから日本が市場原理主体の社会に変貌する中で,能力や成果が正当に評価されるようになるのだから,きちんと仕事で成果を出していけば,それが出世に結びついていく』と考えるのは,完全な誤り」だそうです.それでも「勝ち組」になりたければ,家庭やプライベートは全て犠牲にし,上司にはゴマをすり,同僚の足は引っ張り,できそうな後輩は早めにつぶす,他人のよいアイデアは横取りする,ここまでしないとこれからの世の中「勝ち組」にはなれないときっぱりと言い切っています.そして,そうまでして「勝ち組」なりたいですか,というメッセージです.
ここまではっきりと言われると,少し考え方を変えざるをえませんね.
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