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新版 原発のどこが危険か 世界の事故と福島原発 (朝日選書)
 
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新版 原発のどこが危険か 世界の事故と福島原発 (朝日選書) [単行本]

桜井 淳
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,365 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

福島の危険性は、本書が指摘していた! 1995年刊行の旧版に、2011年の福島原発事故に関する詳細な考察を加え、新版として緊急出版する。過去の事故を総ざらいして、原発の危険性と問題点を明確に指摘する。

内容(「BOOK」データベースより)

2011年3月11日、午後2時46分。三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が、東日本を襲った。この地震と津波の影響で、福島第一原発の1~3号機が緊急停止。非常用の炉心冷却装置が作動せず、原子炉圧力容器の水位が低下する深刻な危機に陥った。本書は、1995年刊行の旧版に、この福島第一原発事故についての詳細な考察を加え、新版として刊行するものである。事故は、非常用ディーゼル発電機の不作動が危機の引き金となったが、本書は旧版において、この非常用ディーゼル発電機の危険性を指摘していた。まさに本書は、現代に警告を発する「予言の書」であった。過去の事故を総ざらいし、老朽化を迎えつつある今日の原発の危険性と問題点を浮き彫りにする。いま読まれるべき独自の安全論である。

登録情報

  • 単行本: 240ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版; 新版 (2011/4/8)
  • ISBN-10: 4022599766
  • ISBN-13: 978-4022599766
  • 発売日: 2011/4/8
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 144,975位 (本のベストセラーを見る)
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47 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 雑誌を除いて、福島第一原発の事故についてふれた本は、本書が最初だ
と思います。しかし、センセーショナルな本ではありません。

【概要】
1.図表を用いた原子炉の詳しい解説
2.燃料棒を入れる圧力容器の経年劣化(中性子線による)
3.劣化のため耐用年数以下で部品交換必要となることもある
4.スリーマイル島事故
5.チェルノブイリ事故
6.配管のギロチン破断、その他の深刻な事故
…そして福島第一での事故。
以上が国内外の多数の事例をもとに詳しく解説してあります。

【読み終えて】
 福島第一の事故を「私たちはまだ何も分かっていない」ことが分かった。
当事者の東電も、政府機関も、権威ある専門家もそうだろう、と分かった。
(それだけに、発電所従業員の皆様のご苦労に頭が下がります。)

水漏れは圧力容器に損傷があるのか、あるいは配管か?それも分かってない。
また、著者は「非常用ディーゼル発電機の故障もはじめは津波のためといわれて
いたが…ディーゼル冷却用の海水が取り入れられなかったためではないか…」と
推測しています。炉は覗けず計器は故障し、現場は推測しながらの対処でしょう。
 事故は収束向かっているのか、悪化しているのか。状況の好転を祈ります。

昨日(4/13)英科学誌ネイチャー(電子版)に、今回の事故を収束させるのに
数十年〜100年はかかると専門家の見解が掲載されたそうです(読売、朝日)。
年数の幅が広いのは、故障箇所と故障原因がまだ特定できないからでしょうか。

【本書の題名】
「原子力安全保安院」「原子力安全委員会」「原子力安全白書」他の国は知りません
が、日本では「危険」はタブーなのですね。
…題名に込めた著者の意図が伝わってきます。
安全だと言うより、危険だと思っていた方が安全ですよね。車の運転と同じ。
推進、廃絶、どんな考えの人にも一読をおすすめします。

追記 4/17
 一号炉で4/6から窒素の注入が続いています。燃料棒の金属と水の反応で発生した水素による爆発の予防のためです。私には疑問がありました。圧力容器に窒素注入と言うことは、容器内の圧力が上昇します。容器は耐えられるのか?注入は可能なのか?昨日TV(日テレニュース24)で原子力安全保安院の会見を見ました。私の疑問と同様な質問に答えて、担当者はこう答えていました。
「(…抜けている、ということですから)今後も窒素の注入を継続することもあります。」
びっくりしました。本書の該当部分をみると、
「…(圧力容器や格納容器の周辺は)非常に多くの配管が通されている。…水素が接合部分の隙間を通り抜けるのは、容易なことだ。」
”放射能は完全に封じ込めます。”
という電力会社の説明は嘘だったんだ。
通常運転の場合は、恒常的に漏れる放射は微量かもしれないが(あっ、そのために排気筒があるのか!)、燃料が一部溶融している状態では桁違いの放射能が放出されているはずなのに、気密性はその程度だったのか。注水すると水漏れ、窒素注入では気体が漏れる。どちらも放射能を含む。猛毒の放射能を封じ込めるというテクノロジーは、砂上の楼閣に見えてくる。あるいは、”知らしむべからず”でしょうか。何らかの利益のために、国民に真実を明かしてなかったのでしょう。
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41 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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1995年に旧版が出版されたときに、冷却水注入用の非常用ディーゼル発電機の危険性に
警告を発していた本の新版である。
著者の桜井淳(さくらいきよし )氏は物理学者で技術評論家。主に原子力発電所の事故・故障分析を行っている。
基本姿勢としては、原研に所属していた経歴を持つなど、本来的には原発を推進する側に軸足を置いている。
ただし、反原発側ではないが、単純な推進側論者でもない。

本書では次のように指摘する。
福島第一原発の事故は、世界の原子力政策に与える影響という点で考えると、スリーマイルやチェルノブイリよりはるかに大きい。
ひとつは4基の原発に連鎖的に事故が起きたこと。この事故はこれから1世紀に及ぶ産業技術のあり方と、それをつくりだす
政治や経済全体に対して、無限大とも言えるマイナス作用をもたらす。
温暖化対策などもあり、原子力エネルギーに吹いていた追い風は完全に逆風となった。

だからこそ、原発大国フランスのサルコジ大統領はやってくるし、アメリカのオバマ大統領もも子分ニッポンのしでかしたことに戦々恐々なのである。

いま、テレビでしゃべっている原発の専門家は皆、原子力村の人である。
「ダイジョーブだ」を繰り返す。
しかし、この原子力村の一員で、原子力安全委員会の元委員の古参原発学者はこう言う。
「阪神大震災のあと、安全基準は見直すべきだと思ってもどうせ無視されると誰も発言しなかった」
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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
原発は難しい 2011/4/18
著者は、狭い意味でも原発事故の関係者、当事者ではないが、原子炉物理や化学、放射線リスク学など、大学教科書が発行されてるような周辺の学問分野の習熟は徹底していて、きわめて明確に、独自の原発への技術的評価や、事故の解析を披瀝していた。福島の事故も起こるべくして起こった、と自分のような素人にも納得させる。その辺のバイク屋がバイクに詳しく、自動車屋が自動車に詳しいのと、何ら原理的には変わりないはずだが、ここまで率直かつ客観的に、原発に対して技術評価出来ることに驚いた。
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