事典って、全体の出来か不出来でみるべきでしょう。ぼくはモスクワとハバロフスク駐在の実体験から言って、悪くはないと思うよ。この辞書の記述を述べて、恥をかいたことは少なくともないな。レビューでヴィソツキーの記述をネタに得意気に全否定している輩もいるけど、われわれが欲しいのは全体を通したバランスのよい記述で、オタクレベルに準ずる粘着的な知識は、ロシア(というか旧ソ連ですか)と向き合ってゆくなかで必然性に応じて得られると思うけどなあ。この点は著者や出版社の肩を持つわけじゃないけど、自分の知っている歌手の記述に間違いがあったからといって(それも仔細なね)、鬼の首を取ったみたいに過ちを書き立てる神経って、まともじゃないと思うよ。百科全書なんて、参考なんだからさ。使い方次第でしょう。