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新潮選書 零式艦上戦闘機
 
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新潮選書 零式艦上戦闘機 [単行本]

清水 政彦
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

20mm機銃の弾道は曲がっていたか?最初は無敵だったのか?防御軽視は本当か?撃墜王の腕前は重要か?最期は特攻機用だったのか?初期の栄光から激闘の珊瑚海・ミッドウェイ海戦、南太平洋の消耗戦をへて、マリアナ・レイテ、本土防空戦までの推移を追いながら、飛行性能だけでなく編隊・戦術などの用兵面を検証し、全く新しい零戦像を提示する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

清水 政彦
弁護士。昭和54年生まれ。東大経済学部卒。金融法務の傍ら、航空機と戦史の研究に励む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 350ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/8/26)
  • ISBN-10: 4106036460
  • ISBN-13: 978-4106036460
  • 発売日: 2009/8/26
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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67 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Thor
形式:単行本
本書の冒頭およそ1/3は零戦の技術的記述に費やされている。
この部分に誤りや矛盾、根拠が不明な記述が数多く含まれている。
飛行機の旋回操作における方向舵の使い方(機体が滑らない様に左旋回する際に使うのは左ラダーである)や、航続性能は搭載燃料量とエンジンの燃費だけで決まるという記述(実際は機体の抵抗、重量の削減が必須であり、機体設計に大きく依存する)、機銃弾の初速は弾道にほとんど影響しない(旋回Gのかかる空戦中は無視しえない差となる)などが技術的誤りの(ほんの)一例である。
また、著者は海軍の計画要求書原案では、零戦は迎撃戦闘機として企画されたが、正式版では長距離掩護戦闘機としての要求が追加されたと主張されている。しかし、著者は原案を見ておらず、正式版との違いの詳細は不明とも書かれている。(加えて言えば、本書で引用されている計画要求書は、私が知る限り堀越氏の著書に書かれているものと、「目的」の項目で全然異なり、著者がどこから引用したか不明である。)
腰巻に書かれた「新説」と思しき記述も根拠があいまいなもの(「堀越氏にとって、零戦は会心の出来と言える作品ではなかった」など)が多く、「俗説」の否定も、従前の多くの著書ですでになされているか、もしくは上記技術的理解の誤りから導かれている。
後半部の戦記部分に関しては、記述の正当性を判断する材料を持ち合わせていないが、やはり根拠が明示されていないと感じられる記述が多い。
結論と思しき末尾の文章も、あたかも「零戦」というただの一戦闘機の性能が太平洋戦争の帰趨を決めた、などという議論を前提としているようで、「零戦」の位置づけを読み違えていると感じた。
【追記】
後半部分を精読したが、やはり根拠があいまいな記述(熟練操縦者が編隊戦術の導入の障害になった、など)や理論の破綻(操縦技量より射撃センスのほうが重要と述べておられるが、戦闘機の射撃は操縦の応用課題であり、操縦が下手で射撃がうまいパイロットなどありえない、など)が見られた。「乱戦になれば照準など不可能に近いので、ラッキーショットの多さが勝敗の分かれ目になる」などという記述は「運を天に任せる」と言っているに等しく、著者の意図が理解できない。
また、戦史に残された数字の恣意的な解釈や、主張の矛盾も散見され、全体を通じても、日米の工業生産力の差や戦闘に直結する技術格差(VT信管、ジャイロ付き照準器、排気タービンなど)にほとんど触れておられないなど、掘り下げが浅い感が否めない。

著者は多数の戦史を参照され、このような著作をものされたという努力を多としたいが、前半部分で指摘したとおり航空工学、航空機操縦の基本的知識が欠落しており、これを踏まえてなされるべき後半の議論にも説得力がない、と感じた。
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27 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:単行本
いまさらという感じもありましたが、やはり読んでしまいました。柳田邦夫の零式戦闘機 (文春文庫 や 1-1)や吉村昭零式戦闘機 (新潮文庫)の作品をいつも読み続けてきた私にとっては、やはり無視できない作品のようでした。この作品は1979年生まれの著者によって、あの戦争を突き放したところから、もう一度、ゼロ戦を戦闘の全体像や当時の常識の中で、冷静に位置づけた作品です。当時の軍人や設計者に対するないものねだり(might ahve been, could have been, or should have been)の要求や非難はもうここには見受けられません。ここではゼロ戦がその登場から現実の拘束の中に的確に位置づけられます。そしてゼロ戦もその実力と果たした役割が冷静に様々な作戦の中で位置づけられます。ガダルカナルをめぐっての昭和17年の戦いも、従来のような消耗戦と一段に切り捨てられるのではなく、むしろ昭和18年の戦いこそが消耗戦と位置づけられます。後半の後半は冷徹な数字が並びます。出撃する航空機の損害の数が尋常なものではなくなります。そう戦いのモティーフが変わってしまうのです。著者の結論は冷静で意外なものです。「機体の性能そのものよりも、空戦開始時の態勢と戦術、空中指揮、チームワークなど総合的な運用の巧拙が主であり」という結論は、見事に「集団的」な日本人というステレオタイプを裏切ります。「素人を素人のままどうやって使うか」、個人主義的て完全主義な日本人にこれほど苦手な課題はないというわけです。そして南方という想像を絶する環境の中で、ゼロ戦という近代兵器をどうやって運用したか、これはいつも東南アジアに行くたびに、私を驚かせる命題です。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者の熱意は伝わってきますが、いかんせん掘り下げが浅いです。
生存搭乗員や技術者に直接インタビューされた形跡もほとんどなく、ただ本を読んで勉強して書きました、という、失礼ながら学生のレポートを見ているような気分になりました。
だから、新説らしい話題があっても説得力がなく、いまいち真に迫ってこないもどかしさがあります。
私の買った版には昭和17年夏を評して「ガダルカナルの暑い夏」という見出しがありましたが、南半球ですから日本と季節が逆です。もっとも、熱帯だからあまり関係ないかも知れませんが、ちょっと気になりました。今後さらに磨きをかけて「決定版」を出されることを期待しています。
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最近のカスタマーレビュー
肝心な部分が抜けている
著者は零戦に関心があり、非常に勉強されているのがよくわかる書籍でした。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: warhawk
ダメ
零戦なんて本当は全然たいしたことない神話は幻だと書いたある嘘、でたらめな本。
投稿日: 20か月前 投稿者: 大和魂
読む価値がある戦後世代の戦史
私も今更感を持ちつつ読みましたが、予想を裏切りなかなか興味深い本でした。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/8 投稿者: れっつらー
この本の要点
一般的に、零戦が太平洋戦争末期に惨めに敗北した理由として、非力なエンジンで機体強度と防弾をおろそかにした事や、優秀な熟練パイロットを失ったことが原因とされる。しか... 続きを読む
投稿日: 2010/5/6 投稿者: 知識収集家
類書と一線を画す、新時代の「零戦論」
私は今までに「零戦」に関する本をかなり読んで来ましたが、この本を読んで初めて知ったことがいくつかあります。良書として推薦します。

1)... 続きを読む
投稿日: 2010/4/16 投稿者: DAY-DATE
新世代による太平洋戦争史
これまでの戦史作家とはまったく異なる、新しい世代による戦史の登場である。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/23 投稿者: 玄奘堂
「ゼロ戦神話」を打ち砕く一冊!
 ゼロ戦についての神話は数知れない。
 否定的なものも最高の戦闘機だと褒め称えるものも、一言で斬って... 続きを読む
投稿日: 2009/10/8 投稿者: やじうま
52型丙が最高の零戦である!!
... 続きを読む
投稿日: 2009/10/4 投稿者: 雪風
戦争というのは、間違いと判断ミスの連続ですね
... 続きを読む
投稿日: 2009/9/24 投稿者: ib_pata
大本営発表
 いまさらゼロ戦でもなかろうと思いつつも、何気なく取り上げた本ですが、少し読んでみるとゼロ戦の技術的なことが結構面白く、結局買って読みました。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/21 投稿者: arikoto
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