本のタイトルは『野鳥を呼ぶ庭づくり』ですが、読んでみると、呼べるのは野鳥だけではないことがよーくわかります。
この本で目指しているのは、庭に小さいながらも土地本来の木から構成した小さな里山をつくること。人間と自然が共生するような、そして動物や昆虫も一緒に生息できるような里山を自分の庭の中に作ることだそうです。
最近、外国から様々な動物や植物が輸入され、意図的でないにしろ、日本の生態系が脅かされているというニュースをよく耳にします。また、ガーデニングブームなどの影響もあり、その土地に合わない木々を植えたりすることで、鳥や虫たちの生態系までもが変えられてきているそうです。そんな中、この本が紹介する土地本来の木からなる庭づくりをすると、野鳥をはじめとして、蝶々やカエルまでが戻ってくるというから驚きです。そういえば、東京にある明治神宮が人工林だというのはあまり知られていないようですが、やはり土地にあった木々が植えられており、今では素晴らしい森が育っています。そして、もちろん森の中では様々な動植物が共生しており、森作りのいいお手本にもなっています。
実際に、今すぐに自分の庭で里山づくりを出来ないとしても、自然保護の概念として知っておきたいこともたくさん含まれていて、とても勉強になりました。また、すぐに実践したい方にとっても、木々の選び方から、鳥の巣箱の作り方まで細かく説明されていて、とても実用的だと思いました。