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新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論
 
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新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論 (単行本)

吉村 仁 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

約40億年という生物史を振り返ると、生き残っているのは「強い者」ではなかった。ダーウィンの進化論にはなかった、「環境は変動し続けるもの」という斬新な切り口から、「協力行動」という生命の生き残り戦略に注目する。終章では自由市場主義の瑕疵まで論及。ダーウィン進化論にはじまり、総合学説に発展した現代進化論に、いま「環境変動説」が加わる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉村 仁
1954年、神奈川生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学研究員、インペリアル・カレッジ個体群生物学センター研究員などを経て、静岡大学創造科学技術大学院教授およびニューヨーク州立大学併任教授、千葉大学客員教授。専門は数理生態学で、主に進化理論を研究している。1987年に発表した環境不確定性の論文が、進化理論研究の第一人者、英国のメイナード・スミスらが書いた『Nature』レビューに引用され欧米で一躍注目を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 251ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/11/25)
  • ISBN-10: 4106036525
  • ISBN-13: 978-4106036521
  • 発売日: 2009/11/25
  • 商品の寸法: 19.4 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 数理生態学から見た生物進化の解。ある意味冷酷、無機質な感動を覚える。, 2010/1/26
By 団塊予備役 (東京都中野区) - レビューをすべて見る
「進化に地球誕生と太古の生命のロマンを感じたい」と願う一般読者にとっては見事に期待を裏切るというべきかもしれない。確率論と数学的検証で進化を(そもそも進化という言葉に、よりよき存在への昇華を目指すという意味合いすら揺るがせてしまう)種の維持の必然のプロセスでしかないのではと問うかのような内容です。ドーキンスの「利己的な遺伝子」の読後感のように、今まで神秘的と思っていた事柄をひっくり返します。適者とはは汗をかいて進化したものが手にした栄光でなく、単に環境と確率的に合致したランダムな突然変異の偶然なのか? 木村資生の中立説、自然選択と突然変異のタイムスパンの図など、興味深い。前半はこのような、正に著者の真骨頂ともいうべき素晴らしい説明で一般読者にも極めて理解しやすい。中盤に生物の形態、行動、歴史等その意味合いについて広範な解釈がなされます。個人的にはやや対象が広がりすぎて前半ほどの説得力が不足の感がありますが、この本の限定されたページ数で行おうとすればやむを得ないのでしょう。最後に人間の文化文明の興亡とヒトの協力のあるべき姿について著者の見解があります。それがこの本のタイトル、「強い者は生き残れない」です。数理を説く著者の非常に感情が入った部分です。ただ、経済学、政治を環境、進化の数理的合理性から論じるにはやはり絶対的にページ数が不足です。そこが歯がゆい思いで、その行間を埋める努力が読者に求められます。誤解しないで下さい、それだけ素晴らしい内容ということです。是非一読おすすめします。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 斬新な発想、刺激的な仮説, 2010/2/3
「生き残り」あるいは「絶滅」というコンセプトを軸に、生物の進化論については「環境が変化しない」、経済学では「資源は無限」というこれまでの大前提を突き崩して構築された仮説は極めて刺激的かつ興味深い。たとえば需要と供給といった自由競争下での市場原理のメカニズムなども、開放系、つまり、ある社会は外部との無限の交換が可能という前提があっての話だろう。今のように、資源も環境も限りある狭き地球では、開放系の経済学はもはや通用しないという発想は、実感があるし、画期的だと思う。そんな経済学を土台とする自由主義ももう限界なのかもしれない。人類が宇宙に住んだりしたらブレークスルーは起きるかもしれないが、それはしばらく無理だろうし……。生物学にしろ経済学にしろ、いろんな意味で非常に考えさせられる一冊。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 強い者は生き残れない。共生するものが生き残る, 2010/2/9
By coolsunnyday (愛知県) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き
延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者で
ある。」はダーウィンの有名な言葉ですが、進化論に、
環境の視点を加味した「環境変動説」の立場から、人間
が存在し続けるための生き方を説いています。

人間の歴史は栄枯盛衰の繰り返しである。
文明の勃興期には、社会の全員が国や民族のために利他
行動をとるが、繁栄してくると利己行動をとる者が増え
るからである。

最後まで生き残ることができるのは、自分勝手に短期的
な利益を追求することではなく、長期的な利益のため共
生する者である。

確かに、
「とにかく、一人勝ちor勝ち組み少数派を目指す」から、
「共生グループによる全体の価値最大化」追求の時代へ
変化が始まろうとしているのではないかと思います。


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