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新源氏物語 (下) (新潮文庫)
 
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新源氏物語 (下) (新潮文庫) [文庫]

田辺 聖子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 456ページ
  • 出版社: 新潮社 (1984/05)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101175160
  • ISBN-13: 978-4101175164
  • 発売日: 1984/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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色々な源氏物語を読みましたが、田辺氏のが一番柔らかくてすきですね。

下巻では源氏の君ももういい中年ですが、藤壺を追う気持ちはまだまだ深く、とうとう最愛の紫の君を悲しませる結果に。女三宮と結婚したことで、紫の君は愛に疑問を感じ、「もう死んでしまいたい」とまで思うようになってしまいます。

逆に、明石の君は自分が娘をもっていることで、変わらず安らかな日々をおくります。

雲居の雁一筋だった夕霧もまた、女二宮に強い思いを寄せるようになります。雲居の雁は、離婚すると言い残して実家に帰ってしまいます。

裏切られた時の、女性の違った行動が、興味深いですね。

藤壺で迷う、三宮に裏切られて苦悩する、紫の君を失って悲しむ、そして立ち直っていく源氏の君の、その心の変化が見所だと思います。

宇治十帖で主役となる、匂宮、薫も子供として登場します。

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By recluse VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
暗転していくというのでしょうか、それとも因果応報といったほうが適当なのでしょうか。下巻では源氏の苦悩が中心となります。冷泉院によって強いられた女三宮との結婚は何も幸福はもたらしません。それは外見上は紫の上との結婚と同じようでありながら、実際は悪夢でもあります。この不幸な組み合わせは、女三宮と柏木の関係、そして柏木亡き後の夕霧の狂乱ともいうべき行動を意図しない結果として引き起こすこととなります。この部分の田辺さんの描写は何とも言えず陰鬱なものです。下巻のかなりの部分では、源氏は背景に退き、自分の若気の行動が新しい世代によって繰り返されていくのをただ見つめていくだけです。源氏の周辺から、風雅を解する存在は、一人ずつ消えてゆく中で、残されたのは出家だけということになります。田辺さんの同情はもはや源氏にはないようです。紫の上の退場とともに後はどのように幕を閉じるかだけです。
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