岩波文庫でオリジナルを読んだことがあるが、このテキスト本は新渡戸稲造の考え方を実に巧くまとめてあり、お薦めである。ノブレス・オブリージュからなるとする「武士道」の考え方の要点を簡単な図を使ってまとめてあるが、これがなかなかいい。
このシリーズのテキスト本は、作者の経歴のほか、本書が生まれた時代的背景等にも言及しているという特徴がある。「太平洋の橋になる」云々、キリスト教信仰かんぬん等々の云々かんぬんエピソードが載せられているが、これはこれでなかなか面白い。
武士にとっては名誉な刑罰と言える「切腹」については、相当詳しい解説がある。
日本で最初にきちんとした切腹をしたのはだれか?
切腹の段取りはどうするのか?
自死の手段としての切腹と刑罰としての切腹は?
切腹のケース・スタディは?
オリジナル自体がそれほどボリュームのあるものではなく、このテキスト本の内容も、何度か同じ内容を繰り返し記述しているので、その分理解が深まる。本テキストを読んで、気が向けばオリジナルに移ればいいのだろうけど、本書だけでも十分じゃないのかな・・・・文章もとても読みやすくて理解が早い