民事訴訟法の基本書というと,伊藤眞教授の
民事訴訟法 第3版3訂版,高橋宏志教授の
重点講義 民事訴訟法〈上〉,
重点講義 民事訴訟法〈下〉あたりを思い浮かべる人も多いと思う。もちろん,これらの著書は有名な東大の学者が書いた定評ある基本書であり,買って間違いのない本である。一人の学者の視点から理解された特定の民事訴訟法体系を学ぶには良い。
他方で,本書は複数の学者により書かれた共著の基本書であり,上記の本にない良さがある。
1.共著であるため,学説の紹介が中立的・客観的になされている。最終的に採用される学説も概ね通説的である。
2.民事訴訟法の条文に即した制度説明が詳しい。受験対策用の択一六法など買わなくても本書を十分辞書代わりに使用できる。
3.記述の量も多すぎず,少なすぎずでちょうどいい。
民事訴訟法は学説の迷路に迷い込みやすく,基本書選びが難しい科目であるが,最初の一冊としては本書がオススメする。