この作品を説明するときに「女性向け」「美少年」というキーワードばかりを押し出して説明しようとするのは、まず間違いなくこの作品をまともに観ていない人だと断言できます。
圧制を敷く地球権統一連合への反逆の意思として地球に送り込まれた5人の主人公達が、援助も後ろ盾もなく、感謝の言葉を貰うわけでもなく、地球での様々な出会いに翻弄されながら、孤独に戦い続けるストーリー。
5人のパイロット達が特殊な訓練を受けた者であることもあり、この作品のガンダムは無敵に近い強さを誇ります。しかし彼らは決して、結果的に勝者になることはありません。
個々の力は強くても、所詮は多勢に無勢。傷つき、利用され、故郷であるはずのコロニーにも拒絶され、拠り所すら失います。それでも彼らは戦う意思を捨てません。
それは、何かに為に戦い続ける戦士の姿でもあり、哀れな敗者の姿でもありました。
友情、努力、勝利、そんなものとはまったく無縁の作品。
しかし、胸を熱くする何かがあるのも事実。
演劇的な展開、台詞回しが多く、キャラクターも非常に個性が強いです。
敵側も強い信念を持つキャラクターばかりで、どちらが正義、どちらが悪とは言い切れないところがまた面白い。
アニメとしては特異な作風が強烈に印象深い作品でもありました。
監督の降板後、後半はその作風が失われてしまい、「延命措置」的な内容のまま終わってしまうが非常に残念なのですが、このPart.Iはまだ前半なので、その点は考慮せず星5つとしました。