TVシリーズの構成やOVAシリーズの脚本を担当された隅沢克之氏の手による小説であり、ガンダムW正統なる
続編ということで購入を決心しました。
前作より数十年後の未来、新たな暦MC(マーズセンチュリー)を舞台に、謎の計画『オペレーション・ミュートス』
発動任務を負った、一人のプリベンターの視点から物語は始まります。序盤から良く知る顔も出てくるし、何だか
驚くような事態になっているし、期待感を高める要素は盛り沢山です。
「贖罪の輪舞」と銘打たれた1,2巻は、あるメモリーに記録されたトレーズの過去が物語の中心に置かれ、その
人格形成に関わる重要な出来事が、混沌の時代と共に語られていきます。
このように後になって作品の過去が描かれるケースでは、どうしても「こじつけ」と感じる設定が出てきます。
作中にも気になる点は度々見受けられましたが、これはファンならではの贅沢な不満かもしれません…
反対に、例えば自身の持つトレーズ像と小説中のそのセリフとがかっちりと重なるような、これはまぎれもなく
自分の知っているガンダムWだと、実感できる場面もありました。
まだまだ始まったばかり、この先どう転ぶか心配もありますが、読了後の感想は「先が気になる!!」です。
新シリーズの幕開けとして十分なスタートが切れたのではと、星4つ付けさせていただきました。