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サラリーマンになっても、シーナのなせる技か、相変わらず奇妙な人間がシーナの周りには集まってきて、酒を中心とした日々を送ります。ただ、今作ではサラリーマンになったせいか、面白エピソードだけでなく悲しいエピソードも増え、「そんなことあるある」と共感しながら読むことが出来、前作よりも面白かったです。シーナファンだけでなく、青春物ファンにもお奨めできる1冊
です。
この頃「青春もの」を8冊読んだ。そのうちで私がいちばん気に入ったのが、この『新橋烏森口青春篇』である。ここにはどろどろとした人と人のあるいは男と女の人情劇というようなものは一切存在しないが、登場人物の背後にはそれぞれの人生の哀切が隠されているのだ、ということがたまに行間からたちのぼってきて読む人をしんとした気持ちにさせるのだ。
とはいえ、全体のトーンは作者が意図したとおり明るくてすこし滑稽である。中小企業内の人間たちのちまちまとした駆け引き。就業後、職場のビルにこっそりしのびこんでやるポーカー。喫茶店のウェイトレスについて陰であれこれうわさしあう男たち。行きつけの飲み屋のママとの秘密めいた短い会話。そんなこんながこの物語を構成している。
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