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つくば博の日本政府館で放映された映像につけた「多様な国土(爺さんの里)」も、しみじみとした情感をたたえ、ノスタルジーに訴える曲調だ。そのほか、ズシリと重い「天と地と」や「新平家物語」、軽快な「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」など、冨田ワールドのさまざまな面が楽しめる。このCDのために改めてレコーディングし直したものがほとんどなので録音もいい。(松本泰樹)
シンセサイザーでの一連の作品によって、時代の兆児となったわけですが、「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」という手塚アニメのテーマソングも作曲しています。
50歳を越えた者ですが、「ジャングル大帝」のオープニングのシーンと雄大な音楽は忘れることができません。もっとも当時は小学生でしたから、冨田勲の名前も知らなかったわけですが。
「花の生涯」「天と地と」「徳川家康」等の大河ドラマの音楽も書いていますが、私としては、アルバム・タイトルにもなっている「新日本紀行」のオープニング・テーマが、一番のお気に入りです。我が家のCDの中でも良く聴く棚に入れて愛聴しています。
放送終了からもう20年以上経ちました。一つ一つの番組は思い出せませんが、あの日本的な情緒あふれるメロディーは、いつ聴いても郷愁を誘います。印象的な拍子木の響きや懐かしい笛の音は、どこかに置き忘れていった日本人の本来持っている音楽の原型なのでしょう。
当時すでに高度成長の波に飲み込まれようとしていた日本の故郷の原風景を、映像に留めてくれた価値ある番組でした作品です。NHKアーカイブスで保存されており、時折再放送されているのを見ています。
日本って不思議な国ですね。足元にあった大切なものを、全て捨て去り忘れていったわけですから。冨田勲の「新日本紀行」を聴きながら改めて実感しています。
あの曲を聴いたとたんに ふるさとを思い出す... 続きを読む
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