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99 人中、95人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
私は10年来のお付き合い。ベルクの本!,
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レビュー対象商品: 新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks) (単行本)
JR新宿駅東口を出て左へ徒歩15秒。ルミネB1の一画。低価格なのに素晴らしく、うまい飲み物と食べ物のあるお店、ベルク。 私が最初に出会ったのでは、97年春くらい。 もうかれこれ、10年来のお付き合い。ぶらりと気軽に寄れるお店。 京都出身の私が、東京のオススメできるお店で 常時3本の指に入ります。永久欠番のように、です。 何でもおいしいから、お店のこだわりは 相当なものなんだろうなと、漠然と感じていました。 しかし、この本を読むと そのこだわりは「お客さんに喜んでいただくため!」という 非常にシンプルな情熱から来ていると判りました。スゲー。 ベルクという店が好きで本当によかったと心底思いました。 色んな方が、「新宿のオアシス」と、たとえる理由は 決して大げさなものではないですね。 私にとっても、居心地のいい大切なお店です。 そんな大好きなお店、ベルク店長の本。面白くないわけがない。 手に入れてから、一気に読んでしまいました。 カフェを始めたばかりの友人にもプレゼントしちゃいました。 そのくらい、商売おいて不可欠な心構えが この本には惜しげもなく、記されています。 とはいえ、「こうすれば必ず儲かる」などという 怪しげな啓発本の類とは、訳が違います。 何につけても、大切なものは「心」であるということが 伝わってくる本です。 ベルクというお店そのものについて、もう少し記します。 一番の魅力は、一人でサクッとビールを飲めること。 300円から、おいしいビールが飲めるのですよ。 フードもおいしい。(私は、特にホットドッグが好きです) そのベルクは現在、ビルのオーナー(資本はJR東日本!)に 立ち退きを迫られるという、嫌がらせを受けています。 ビルテナント内で、ダントツの客回転率を毎年誇っているにも関わらず、です。 ビルオーナー側が立ち退きを迫る主な理由は 「ルミネをファッションビルにしたいから」 「ターゲットを20代〜30代の女性に絞りたいから」などという身勝手なもの。 新宿駅前、否、日本国内のあらゆる個人経営店は、 「規制緩和政策」によって破壊されていこうとしています。 大資本のお店ばっかりになって、 味気ない手抜き料理、ニセモノのお酒ばかりの文化になってしまったら、 日本はもっともっと、楽しみのない、 救いようのない世の中になってしまうかも。 食事は腹が満たされればいい、という訳ではないですよね。 酒は酔えればいい、という訳ではないですよね。 ベルクへ行ったことのない方、 よくわからない話でごめんなさい・・・。 でもでも、一度もいったことのない方は、勇気を出して行ってみましょう! 最初はちょっと面喰うかもしれないけれど、 居場所がきっと見つかるはず。 お酒ダメな方も大丈夫。ここはコーヒーなどの ソフトドリンクも、ほんとうにおいしいですよ! 是非!
49 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文化としてのカフェの闘い,
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レビュー対象商品: 新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks) (単行本)
この本は、いわゆる業界本には止まらない。著者が、如何にして、新宿駅内の小さな喫茶店を常連さんが鈴なりの魅力有る店鋪にして行ったのかが面白いだけでは無い。もちろん、商品へのこだわり、スタッフやお連れ合いとの奇跡的とも言える共犯関係など小説のようにたのしめる。が、著者が、ルミネなどの大手資本にぎりぎりで対抗しつつ作り出そうとしている「喫茶店文化」への共感が読み進むに連れて湧いて来るから不思議である。ああ、いつから我々は、ドトールとスタバ以外の選択肢のない貧しい状態に置かれ、かつそれに慣れて来てしまったのだろうか!! 個性ある個人店よ負けるな!!ベルクに続け!!
22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
18年×1日平均1500人の声無き声が後押しする本!,
By TROUT (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks) (単行本)
JR新宿駅東口、左端の改札を出てすぐ左折&徒歩約10秒の場所に位置するビア&カフェ「ベルク」。本書はその経営者である別姓の夫婦が、互いに切り拓いてきた道を回想(ときには現在進行形の話も)するかたちで本文が進められてゆく。「本当は飲食店なんてやりたくなかった」世間知らずの一人の若者(著者)が、親に頭を下げ、一念発起して一番下っ端から親の経営する喫茶店に入り現在の「ベルク」の土台を作ってゆく。そのとき著者は28歳。それから18年の歳月が過ぎ、「ベルク」は親の代の純喫茶から、1日平均1500人もの利用客でにぎわうビア&カフェへと成長した。ベルクを応援するブログでは、今は遠い土地へ越してしまったかつての客からも「頑張れ!」とメッセ―ジが届く。ベルクはそんなお店だ。 …と、このように書くと「そんな一等地でやれば成功するに決まっている」「親のすねかじりかよ」と思われる方も、なかにはいるかもしれない。だが、新宿という街は、立地だけで商売が成り立つほど甘い土地ではない。そして実際にベルクに一度でも足を運んでみれば、ベルクが支持される理由が分かるだろう。お世辞にも広いとは言えない店内、混雑時には客の半分は立っている(カウンター席)。それでもレジ前には行列が絶えず、なのに店内には殺伐とした雰囲気など微塵もない。店内では男も女も、グループも独りも、何ひとつ気がねすることなく自分の時間を満喫している。それを支えているのは、化学調味料とは無縁の吟味された食材と、これまた美味くて安いビールをはじめとする飲み物類だ。もちろんコーヒーも断トツに美味い。いまどき、210円(!)でブラックで飲んで「甘味」のニュアンスを感じさせてくれるコーヒーが、果たして全国に何軒あるだろうか。自慢のホットドックやハム類は、はじめて口にした人は「何か物足りない」と感じるかもしれないが、物足りないまま、すぐに「お代わり」がしたくなっているハズ。そこがミソである。 ベルクのもうひとつの顔は「壁」だ。森山大道など、写真家を目差す者なら目からウロコの写真家や作家たちによる作品がさり気なく展示されている。毎日山盛り人が訪れ、店側からも日々何かが発信され、空気が澱むことがない。まさに新宿を代表するカフェと言っていい。 ベルクがなぜ「ベルク」に成り得たのか?その答えが本書にはある。詳しくはぜひ購入して読んでいただきたいが、そこで示されているのは、意外なほどの正攻法である。自分に何もなければ、ある人(職人)を探し出す、しかし任せっきりにはしない、常に対等でいられるよう自分たちも切磋琢磨する。美味くて安いものをお客に出すための苦労は厭わない。主人公はお客である…そんな当たり前の、しかし実践するのはたやすくないことが著者と協同経営者(夫婦)の肉声で語られている。 ベルクは現在、駅ビルオーナーのルミネから無理矢理「出ていけ」と圧力をかけられている。圧倒的な大企業の力を前に著者は、自らの存在価値を店舗存続の署名というかたちで客に問うた。その答えは、すぐに1万人もの無名の応援というかたちで返ってきた。普段は黙ってベルクに通っていた著名人も躊躇せず声を挙げた。新宿、秋葉原の書店ではベルクを応援したい書店さんがフェアを行ない、それは大きなうねりとなって今も続いている。 1日平均1500人×18年の実績を誇るカフェの活きた哲学が、まさにここにある。
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