日本のインドカレーの草分け、新宿中村屋の代表的レトルトカレーだけあって、一パック二百円台の廉さで本場の美味しさです。
戦前、日本に亡命し中村屋に身を寄せていたインド独立運動の志士ラース・ビハーリー・ボースが、日本のカレーの味に飽き足らず自ら伝えたレシピから始まったという中村屋の「カリー」。
本来ならば牛肉ではなく鶏肉が本道というところでしょうが、そこは日本人としてボースには許してもらうとして、まずはカレー党の方でまだ召し上がったことのないあなたには、是非お薦めしたい一品です。
レトルトでも美味しいカレーは最近ずいぶん出回っていますが、インド式にごはんと混ぜて食べてみるといまいち物足りない商品が多いように思えます。
その点、これはぜひインド式に味わっていただきたい。爽やかな辛さに食欲を誘われること請け合いで、いくらでも食が進みます。
具は多すぎず少なすぎず、カレーそのものを味わうのに適度な量。名のごとくスパイシーな辛味が特徴ですから、後味もすこぶる爽快です。
中村屋のインドカリーシリーズは、確かに新宿本店で食べる「カリー」とは味わいを異にするものですが、それぞれに素材にフィットするスパイスを研究、細心かつ大胆に配する志が見え、自分は大いに評価・支持しています。
その中でも「ビーフスパイシー」は具とスパイスのマッチングが絶妙であり、自分にとっては他のカレーに飽きた頃不思議と戻ってくる港のような存在です。
ぜひお試しください。あなたにとっても「懐かしい異国の味」になってくれることと思います。