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新学歴社会と日本 (中公新書ラクレ)
 
 

新学歴社会と日本 (中公新書ラクレ) [新書]

和田 秀樹
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

国際化の波にさらされる日本社会は今後、欧米なみのより厳しい学歴社会化に見舞われる!学歴と収入・出世などの相関関係についてより深く考察し、新たな教育環境の功罪を縦横に説く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

和田 秀樹
精神科医、国際医療福祉大学大学院臨床心理学専攻教授。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手を経て、91~94年アメリカのカールメニンガー精神医学校に留学。老年精神医学、精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。また教育問題にも造詣が深く、学力低下批判から受験ハウツー指導まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 237ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/03)
  • ISBN-10: 4121503120
  • ISBN-13: 978-4121503121
  • 発売日: 2009/03
  • 商品の寸法: 18 x 11.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミヤコ トップ100レビュアー
形式:新書
本書は、「日本は学歴社会である(あった)」という固定観念を否定し、
日本は学歴というよりも、(政治家等を見ると)世襲を重視する傾向が
あること、そして「欧米は学歴ではなく実力社会である」という固定観念
も否定し、欧米で指導的立場に立つ人の学歴はほぼ例外なく高いことを
指摘する。その上で、国際の波の中で、今後は欧米式の「新学歴社会」が
到来することを主張している。

そのために、大学全入に突入し、学力低下が叫ばれる現在においても、
学歴をつけることは重要だという筆者の主張が繰り返し色濃く出ている。
その背後には、「受験勉強はその後の人生においても役立つものであり、
決して悪いものではない」というご自身の経験から得られた考えが底通
している。

以上のようなことを本書の大部分で主張し、最後には「新学歴社会をどう
生き抜くか」というテーマで締めている。
ただ、そこに書かれている内容は、いわゆる「受験」を意識した学習方略
やテクニックであり、本書を通して感じられる受験競争への支持や、
高校や大学の「格」や「ランク」に拘泥する傾向がある筆者の、いわゆる
「旧学歴」の考えからも、本書で述べられているものが本当に「新学歴」なのか、
またその新学歴社会というものが、日本社会にどう貢献するのかが
あまり見えてこない。

ただ、国際化の波を受けて、大学に対する捉え方も従来の見方から変わって
くるのは当然だろうし、今後の学歴社会を考える契機になる本である。
このレビューは参考になりましたか?
By BCKT
形式:新書
はじめに
第1章 広がる学校間,生徒間の学力格差
第2章 日本は学歴社会であったという幻想
第3章 新学歴社会と知識社会への対応
第4章 学歴社会と階層分化
第5章 新学歴社会をどう生き抜くか
あとがき

著者は1960年(大阪府)生まれ。灘高校卒業。国際医療福祉大学臨床心理学専攻教授。精神科医(川崎幸病院精神科顧問),学校法人成城学園理事。上智大学心理学科などの非常勤講師や東進ハイスクール顧問も。Wikiに紹介のある「東北大学医学部(非常勤)」は解任されているらしい。緑鐵受験指導ゼミナール代表。2007年から一橋大学国際・公共政策大学院特任教授。初監督作品『受験のシンデレラ』が、最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞、最優秀脚本賞の4部門を受賞(2007年,第5回モナコ国際映画祭,以上ほとんどWikiより)。本書執筆時は49歳。『大人のための勉強法』で知ったのだが,和田は東大理3には国語80点満点で4点を狙っていたらしい(153頁)。ホントかなぁ。

趣旨は,日本はいっそう学歴社会化しなければならないし,したほうが社会の厚生は高まるというもの。著者によれば,「実力社会」というのは,「学歴社会」と原理的に相反する性質のものではなくむしろその派生形態だという。つまり“学歴はなくとも実力があれば”的な発想は不毛であり,高学歴者に実力はある一方,低学歴者にその実力はないというわけだ。では,その受験経験がいかにその実力育成に有用なのか? それは,第一に,暗記や計算能力の鍛錬で,知識の保存と活用の力が備えるから。さらに,高学歴者は勉強を実行してきた。嫌なものでも自分から取り組んできた。こうした人生初期の経験がその後の人生設計に有効だから。第三に,メタ自己認知力があれば,方法をいろいろ試す姿勢が身についているから。逆に,学力分布のM字化が激化・明確化しており,学習意欲の低い層はますます転落している。

この限りで,私に本書からの新知識はない。この著作では,著者は多様な統計数字などを繰りながら自説を展開していて,それが興味深かった。たとえば,「世界の一流大学の年間費用」(図表23,155頁)によれば,東大は初年度校納金が82万円で,住居費を月額10万と概算して(足らないんだったら自分で計算してね),食費を除くとほぼ年間200万円かかる。海外の一流大学は寮制が一般的だから,学費プラス寮費で出すと,最高額のシカゴ大が526万,コロンビア大が516万。アメリカの“東大”ハーバード大が485万。イギリスの“東大”オクスフォード大が318万。「世界の総合大学ランキング表」(図表9,52頁)によれば,ハーバード大が1位で,シカゴ大は8位,コロンビアは10位。東大は19位だ。ソウル大や台北国立大学,シンガポール大学はどうなんだろうか? 外国といえば,海外では学歴は水戸黄門の印籠で,著者が東大卒であることは韓国では甚大だったようだ。当たり前だが,博士号取得者とそれ以外でも待遇は異なる。

(1172字)
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書は勉強法の積極的な紹介や教育問題への提言などで知られる筆者が、

これから子どもの進学問題に頭を悩ませるであろう保護者に向けて

学歴社会の現状と、そこを生き抜く術を伝える著作です。

自身の指導経験や、詳細な資料に基づき

「行き過ぎている」といわれる学歴社会化が

他国と比べるとそれほどではなく、

真の「学歴社会」はこれから本格的に始まる。

そして、東大に入ることによって得られるメリットは

依然として大きい―などの指摘はとても興味深かったです。

その一方で、受験勉強に力を入れても友達はできるし

他人を思いやる気持ちもキチンと身につく―と述べており

本書の内容を塾の説明会なんかで聞かされたら

コロッといってしまうこと間違いなし

子どもを育てることだけはないので

大部分は他人事として読みましたが

勉強法やEQなどの記述は身につまされる点が多く、

読んでいる最中から、かなり落ち込んでしまいました。

・・・間違いなく、もっと早く読んでおけばよかった

実際に東大に入ってほしいと思うかどうかは別として

学歴社会や子どもの教育について、多くの示唆に富んだ本作

お子様をお持ちの方には特におススメです☆☆
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