■概要
本書は,センター試験英語(筆記)第2問の中でも,
文法問題と語句整序問題に特化したものである。
■長所
文法に関する説明は端的で的を射ており,
語句整序も論理的な解法プロセスが学べる。
何よりセンター試験の過去問を素材に学習できるのは,
受験生にとって嬉しいところだろう。
章構成の巧みさや選題のよさ,問題の難易度の仕分けは,
竹岡氏の長年のセンター研究の成果が遺憾なく発揮されていると言える。
■短所
近年のセンター試験は,
文法問題において,語法・イディオム関連の出題が急増しており,
第2問Aの配点のほぼ半分を占める。
すなわち,本書のカバーし得ていない範囲からも出題される。
(語法も扱われているが,本書の記述内容だけではやや心許ない。)
また,ダミー選択肢について,「論外」などとのみ記し,
その選択肢の誤答理由が明確に示されていない設問が間々見受けられるのも気になる。
■結論
本書を反復するだけでは,
第2問で安定して高得点をマークすることは難しく,
他の参考書・問題集を用いて,語法やイディオムの知識を穴埋めする必要がある。
センター試験の第2問は決して難しくないが,
付け焼き刃の知識や対策では高得点は望めない。
また,文法解説も簡潔に要点は整理されているものの,
初歩レベルの説明は割愛されているので,
手取り足取りの詳しい解説を期待している者には向かない。
したがって,イチオシというほどではないが,
類書に特に秀でたものがないので,
センター対策書の中では比較的まとまっている部類という位置づけになろう。
それだけセンター試験の対策書を物すのは難しいことなのであろう。