ここに書かれている事は取り立てて新しい事ではない著者は私とほぼ同年代の人間で、私には著者の言っている事がとてもよくわかる。たとえ著者がイギリスに留学していたという経験があるにしても、我々がイギリス留学の経験がないにしても基本的には何ら変わらないはずである。この本には「群れずに」快適に暮らすためのヒントが書かれている。親戚付き合いも深入りしないほうがいいと言っているのは、卓見である。また、個人主義者の代表格として夏目漱石を挙げ、彼の例の有名な「私の個人主義」を掲載しているのは大正解。
最後に著者は東京には「江戸しぐさ」的な思いやりが今でも機能していると指摘するが、羨ましい限り。いいなあ。